「独裁者」業田良家:金正日をネタにしたギャグ4コマ。シニカルで最高!! [本:コミック]
7.8点
コミックの表紙でもわかるように、北のあのお方、金正日を痛烈に皮肉った4コマギャグマンガ。
独裁政権下の悲惨さな現状や、中国の支配下に置かれているチベットの悲惨な状況を
題材にしたと思われる、シリアスな短編も入ってます。
業田良家は「新・自虐の詩 ロボット小雪」でも、社会風刺色の強い差品を書いてます。
「新・自虐の詩」は、「自虐の詩 」とあまりに傾向が違ってて(というか途中からすごく変わった)、
読んだときちょっとびっくりした。
両方とも面白いけど。
主人公は、シャルル・ド・クサイ。
かなりベタな名前(^_^;)。
やってることは、北のお方の素行を強調したようなことばかり。
肖像画を国中に、自分を称える歌を作らせ歌わせる・・なんかは、そのままだけど、
重力を発見したのも、相対性理論を発見したのも、すべての偉業はシャルルがしたことと
学校で教えてたり。
背が低いか高いか部下に聞いて、高いと答えれば、嘘を責め、低いと正直に答えれば粛清・・
なんてのもありそうな(^_^;)。
そんな小ネタが続く前半も面白いけど、大華共和国の天安悶主席が出てきてからがヒートアップ!
毛沢東をモデルとしている天安悶主席。
極悪ぶりのスケールが、シャルルとケタ違い。
上には上がいるというか、実際にも、毛沢東は推測で最大8000万人もの人民を犠牲にしたと
言われてるし、その極悪非道ぶりと比べると、シャルルが善人に見えるくらい(^_^;)。
大華共和国だけじゃなく、サ連や桜国(土下座で謝ってばかり(^_^;))など、
他の国との絡みが入ってくるようになると、ブラックなネタの満載で面白さアップ!!
核のネタも、かなりいいところついてます。
かなり笑えるシニカルな社会風刺漫画としてすっごくお勧め!!!
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