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「悼む人」天童荒太著:受け止め方はいろいろあるだろうけど [本:文芸]

悼む人

悼む人

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 単行本
7.5点

自殺・殺人・事故・・・人が亡くなった場所を訪れ、悼む旅を続ける静人。
彼は、死亡の原因や背景には関心を持たず、亡くなった人が、「誰に愛され」「誰を愛し」「どんなことで人に感謝されたか」を問う。
彼の行いに意味はあるのか?
彼の行為を偽善と捉えた記者の蒔野。
癌に冒され、死を目前にした静人の母。
夫を殺し、刑期を終えて出所した女。
静人と関わることで、彼の周囲にいる人の運命もまた変わっていく・・。

直木賞受賞作品。
芥川賞とか、直木賞受賞作品を読むのは珍しくて、この本の感想を書こうと思ったら、
入れるカテゴリーが無くて焦った(^^;)(どんだけ読む本が偏ってるんだ・・)。

人の死を扱った重い内容の作品なので、読む人によって、
受け止め方はいろいろだろうなーと思った。
私自身、説教臭い、夢物語っぽい、偽善的、と思う部分もあった。
しかし、そういう自分の冷めた部分を越えて、感動してしまった。

悼む人、静人の悩み・葛藤は、多くの人も感じることだと思う。
悼むという行為を通じて、生きるということや生き方そのものを、改めて考えさせてくれた本。

久々に、考え方をがつーんと刺激される本を読んだ。
お勧め!!

この本、本屋でも目立つところに置いてある事が多いし、ヒットしてるんだろう。
図書館で借りたんだけど、返しに行ったら、「早く順番が来たんですね!」とびっくりされた。
予約して3ヶ月ぐらい待ったんだけど、その時点で150人くらい待ってたはず。
今は600人以上待ちなんだって(^^;)。


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