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「細菌と人類-終わりなき攻防の歴史」ペスト、コレラ、赤痢・・今でも闘いは続いている [本ノンフィクションいろいろ]


細菌と人類―終わりなき攻防の歴史 (中公文庫)

細菌と人類―終わりなき攻防の歴史 (中公文庫)

  • 作者: ウィリー ハンセン
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫


7点

ペスト、コレラ、赤痢、結核、梅毒、炭疽菌・・・・今まで人類を苦しめ、脅かしてきた病原菌の数々。

本書では、それら一つ一つにスポットを当て、人類の歴史の中でそれらの疫病がどう捉えられていたのか、
どう影響があったのか、また原因菌や治療方法の発見、解明までを、研究者の苦労、努力なども
踏まえながら、説明している。

最初の章で扱われているのは「ペスト」。
その語源は、ラテン語の「ペスティス」、もっと遡ると「サンスクリット」のピーで、
これは「流行」「破滅」を意味するという。

旧約聖書やローマ時代の書物にもペストについての記述がある。

ペストによりユダヤ人迫害が起きたり、ロミオとジュリエットの話にもペストにまつわるエピソードがあるという。
多くの人命を奪い、人類の歴史にも少なからぬ影響を与えてきたペスト。

その原因が発見され、治療法が見つかるまでの試行錯誤の歴史や、
少しずつその謎が解明されていく経過、そして、いまだに根絶できず、
発生件数が増えている現状なども報告されている。

他の病気についても、上記のような感じで記述され、特に歴史的な影響部分が詳しく面白い。

逆に、病気の症状などは、あまり詳しくないので、大まかなイメージはわかっても、
症状について、曖昧なままになってしまうものも。

いろいろな病気の歴史的影響が知りたい人にお勧め(^^)。
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