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「壁男」「闇の鶯」諸星大二郎の短編集:独特の絵柄と世界観、相変わらずいいO(*^▽^*)o♪ [本:コミック]


壁男 (双葉文庫 も 9-4 名作シリーズ)

壁男 (双葉文庫 も 9-4 名作シリーズ)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2007/09/18
  • メディア: 文庫
7.5点

闇の鶯 (KCデラックス)

闇の鶯 (KCデラックス)

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/23
  • メディア: コミック
7点

諸星大二郎の短編集2つ。

「壁男」には

・壁男Part1~3
・ブラックマジックウーマン
・鰯の埋葬
・会社の幽霊
・夢の木の下で
・遠い国から第1信~第4信

が収められている。

壁の中に住み、壁の中を移動して生活する壁男の話や、
普通の商店街に住む魔女の話など、
前半4作は、現実社会での不思議で不気味な出来事を描いた作品。
ホラーティストもあるが、それほど強くない。

個人的には、全くの異世界、銀河鉄道999のように、
宇宙のどこかにある地球とは全く違う星の旅行記や世界の様を描いた、
「夢の木の下で」「遠い国からシリーズ」がすごく好みで面白かった。

こういう摩訶不思議な世界を描かせると、諸星大二郎は
不思議な魅力あふれる独創的な世界を見せてくれるので大好き(^^)。

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「闇の鶯」は

「それは時には少女となりて」
「人魚の記憶」
「書き損じのある妖怪絵巻」
「闇の鶯」Part1~2
「涸れ川」

を収録。

「涸れ川」だけは異世界の話で、他は「怪談」「伝奇ミステリー」などのホラー仕立て。

「闇の鶯」は妖怪とパソコン内部のバーチャル世界を組み合わせるという試みをしているけど、
著者があとがきでも書いているように、あまり上手くいっていない気が。
また書かれたのがかなり前なので、陳腐さ、古さも感じてしまう。
パソコン関係は進化が早いので、漫画に取り入れるのって難しいなーと思ってしまった作品。

妖怪絵巻と地方の名家にまつわる恐ろしい話を描いた「書き損じのある妖怪絵巻」
(京極夏彦の特集本に掲載)と、泥の中から生まれる人々が生活する異世界を描いた
「涸れ川」が好みだった。

どちらの本も諸星大二郎が好きなら十分楽しめると思います(^^)。
お薦めV(≧∇≦)V。
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コメント 4

コステロ

モロボシの「宇宙のどこかにある地球とは全く違う星の旅行記や世界の様を描いた作品」
であれば、私は『感情のある風景』と言う短編が好きですね。
確か「子供の王国」と言う単行本に収められていたと思いますが
もう絶版かも知れません。

ちなみにモロボシの描く宇宙船は「コレ、飛ぶの?」と言われるらしいです(笑
by コステロ (2009-12-14 12:41) 

choko

コステロさん

「感情のある風景」、調べてみたら、面白そうですね。

「夢見る機械」という本に収録されてるようなので、機会があったら
読んでみます(^^)。

>「コレ、飛ぶの?」
あははは、そう言いたくなるのわかります(笑)。
by choko (2009-12-14 22:09) 

rudies

私も諸星大二郎、好きです。(^_^)b

暗黒神話、妖怪ハンターなど有名どころだけですが。
全てを読んでいないので、紹介されている本
興味津々です。
by rudies (2009-12-15 12:52) 

choko

rudiesさん

わー、rudiesさんも諸星大二郎好きですかO(*^▽^*)o~♪

私が諸星大二郎で一番好きなのは、テレビドラマ化もされた
「栞と紙魚子の怪奇事件簿」シリーズです。

奇々怪界で、禍々しい雰囲気もあるのに、全編脱力感が漂ってるのが
なんとも言えません(笑)。

でも、シリアスなものも面白いですよね♪
by choko (2009-12-15 18:10) 

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