「秘境添乗員」秘境ツアーの添乗員になるには?:面白いけど、つまらない・・微妙な本 [本ノンフィクションいろいろ]
6.5点
普通のツアーでは行けない秘境。
その添乗員を勤める著者によるエッセイ。
タイトルや帯から、「秘境ツアー」に関するエッセイ本かと思っていたら、
半分くらいは、著者の自叙伝だった。
第一章「秘境ツアー」(アラブ・アジア中心)に関する話は面白い。
行った場所の歴史的背景なども詳しく書いてあり(さすがガイド!ただ、固有名詞があまりに多すぎて
情報過多で読みにくい部分も)、旅先でのトラブル、壮絶な激務、なども読み応えあり。
その後は、著者が「秘境添乗員」になるまでの話が中心。
アメリカでホームステイしたり、エジプトの大学に行ったり、記者になり、イラ・イラ戦争を取材したり、
自衛隊のサマワキャンプに同行したり・・・。
面白いエピソードが満載なのだけど、著者本人に興味があるわけじゃないので、
著者本人の個人的話になると、とてもつまらない。
著者がどういういきさつで結婚したかとか、家庭の事情とか、興味無いし(^_^;)。
なので、面白い部分と、つまらない部分が見事なまでに混在してるという、珍しい本。
特に後半は、著者の家族(介護など)の話が中心で、書名とは完全に関係ない話に。
アラブ世界の話が中心なので(エジプトの大学に行ってた頃の話は特に面白い)、
その辺りに興味がある人なら、前半~中盤はかなり楽しめるかも。
秘境ツアーの話を期待して読むと、物足りない本になっちゃいます。
2009-12-18 00:21
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