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「蜘蛛の糸は必ず切れる」諸星大二郎著:小説・短編集2冊目・・・漫画と間違ってしまった・・ [本:ホラー&ミステリー]


蜘蛛の糸は必ず切れる

蜘蛛の糸は必ず切れる

  • 作者: 諸星 大二郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/09/11
  • メディア: 単行本

6.5点

諸星大二郎の小説。
キョウコのキョウは恐怖の恐」に続く2冊目の短編集。

諸星大二郎が小説を出していたのは知ってたけど、
一冊だけだと思っていたので、これも小説でびっくり。
漫画と思って図書館で借りてしまった(-_-;)。
買ってなかったのが救い。

「船を待つ」「いないはずの彼女」「同窓会の夜」「蜘蛛の糸は必ず切れる」の4編収録。

表題作「蜘蛛の糸は必ず切れる」は、芥川龍之介の有名な小説「蜘蛛の糸」を元にした作品。
お釈迦様の気まぐれでたらされた蜘蛛の糸で起きる、地獄での大騒動を描いた作品。
地獄の描写が詳しくて、かなり「痛い気分」を味わえるし、地獄のバリエーションも多いのもいい。
ストーリーもなかなか面白く、楽しめた作品。

「船を待つ」は漠然と船を待つ人々を書いた、幻想的で不可解な作品でインパクトに欠ける。
「いないはずの彼女」は、都市伝説もの。
漫画でも、ワガママで自己中心的な女性を書かせると、
いい味を出す著者の持ち味が出ていて良かったけど、ストーリーが弱い。

「同窓会の夜」は、上手く読ませるには技量がいる内容で、
著者の技量が足りないなーと思ってしまった。
序盤でオチが見えちゃってるし。

表題作は面白かったけど、他はあと一歩という感じでした。
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