「奇界遺産」佐藤健寿:世界にはサイケで悪夢のような遊園地やお寺がw(゚o゚)w!! [本ノンフィクションいろいろ]
7.5点
写真家佐藤健寿による、世界の奇妙な場所、人、物を集めた本。
ブログ「Rudies的なつまみ喰い乱れ読み」さんで知りました。
図書館に入ってすぐ予約したけど、3ヶ月近く待たされた。
やっと自分の番が来て、いそいそと受け取りにいったら、本がでかくてびーーーっくり。
A4サイズでフルカラーで分厚い!!重い!!
値段も3800円。
それなのに奥付をみたら第四刷だった。
売れているんだねー。
日本にも「珍スポット」と呼ばれる場所はあるけれど、
広い世界には、想像を越えた異様さ、奇怪さを持つすごい珍スポットがいっぱい。
そういう場所、変わった人や物をカラー写真メインで紹介した本がこれ。
本の表紙になっているのは、ベトナム・ホーチミンにあるテーマパーク「スイ・ティエン公園」。
ディズニーシーとディズニーランドを合わせたくらいの規模を誇るアミューズメント施設なんだとか。
この巨大な赤い顔の彫刻を見ながらプールに入るって・・・かなりシュール。
1500匹のワニもいて、ワニ釣りまで楽しめるという・・・。
狂ったディズニーランドと著者が評するのが納得の場所。
しかーーし、この本には、こんなので驚いてちゃいけないくらいの、
もっとグロテスクだったり、奇々怪界だったりする施設がいろいろ紹介してある。
台湾の「金剛宮」には、一度見たら一生忘れないだろうものすごい神様が展示してあるし、
タイの「ワッパーラックローイ」は、魑魅魍魎が跋扈しているような展示物に溢れるお寺だったりする。
お寺なのでお賽銭をあげるところもあるが、これまたすごい仕掛けが(^_^;)!!
高さ数メートルはある巨大な怪物(?)の顔の前の賽銭箱に賽銭を入れると、
目から仏様が飛び出すとか。
うっわー、お賽銭入れた~い!!
飛び出す仏様が見た~い!!
「住職の最高傑作」と著者が言っていたけど、わかるよ、わかる、みんなお賽銭入れちゃうよ。
チープさ故に(でも規模は壮大)、より怪しさが増している施設もたくさん。
行ったら夜、悪夢にうなされそうな場所も多数。
そうかと思えば、ラオスとタイにまたがる「ワット・シェンクアン」と「ワット・ケーク」という
いろいろな宗教をごった煮にしたような石像が立ち並ぶ庭園は、
異形なのに芸術性の高い落ち着いた雰囲気を醸し出したりしている。
中国の洞窟の中にある村や、広い砂漠にほんとうにポツンとあるオアシスの町など、
自然の中の奇景や、UFOの町(地名を聞けば皆知ってる)、
偉人というべきか奇人というべきか・・という人の紹介も。
とにかく、人の想像力、そして行動力には限界が無いと思わせてくれる本です。
オールカラーで写真満載なので、世界の怪しい施設や風景を満喫できるし(^^)。
難点を言えば、掲載されている写真の解説が少ない事。
それだけ、本のほとんどを写真が占めているって事なのだけど、
もう少し解説があったら、もっと紹介されている場所の事がわかってよかったのに。
でも、扱われている場所の数が多いので、そんなことしたら、
このただでさえでかくて重い本が、もっともっと厚く重くなるか・・・(^^;)。
見て、ウヒャー、ドヒーと楽しめる本(^^)。
ちょっと変わったもの、グロテスクな物が好きな人に特にお勧め~!
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