「地図男」真藤 順丈著:地図に物語を書きこむ男の話・・・散漫過ぎる [本:ホラー&ミステリー]
6点
「庵堂三兄弟の聖職」(リンク先感想)が面白かったので、「地図男」も読んでみました。
「庵堂三兄弟の聖職」が第15回日本ホラー小説大賞受賞、
この「地図男」が第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作品。
「RANK」が第3回ポプラ社小説大賞特別賞受賞。
と、立て続けに賞を取ってる作家さんです。
東京を放浪しながら、抱えた地図帳に物語を書き込む男。
アドベンチャーブックのように、話はいろいろなページに飛び、
また書きこまれた物語も多岐に渡っている。
その男に会うたびに、地図帳に書かれた物語を追う男。
地図男とは、いったい何ものなのか??
小説の中で、小説が語られるタイプなのだけど、面白い要素があっても、尻切れトンボ。
一番長く語られる、衝動が抑えられない少年と、動きを止められない少女の話は面白かったが、
本筋との辛味が中途半端。
結局まとまりがなく、散漫なイメージのまま終わってしまった・・という感じ。
私が面白いと思った「庵堂三兄弟の聖職」も、賞を取った後、本にするにあたって、
かなり手を加えた作品(賞を受賞した時点では、勢いはあるが・・・って感じだったらしい)で、
手を加えなければ、この「地図男」と同じような感じになってたのかも。
面白い部分もあったので、もうちょっとまとまりがあれば、楽しめたと思うだけに残念な作品。
地図つながりで、地図帳が語るという平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」(リンク先感想)
みたいな物を期待してたのも、いけなかったのかも。
そういえば、この「地図男」
出版されて、まもなく書店の平台に積んであって
買おうかどうしようか迷った覚えがあります。
買わなくて良かったあ。f(^ー^;
庵堂三兄弟の聖職は、図書館に有ったので
借りて読んでみよう〜〜。
あと、独白するユニバーサル横メルカトルも!
「熱帯夜」良かったです!面白かったです!
私は特に「あげくの果て」が本当にリアルに
これからの日本を予言しているようで
恐かったですよ。読んだ夜は寝付きが悪かったです。
(-。-;)
chokoさんのレビューの間違い無しですねえ。
(^_^)b
同じ作家の「図地反転」も面白そうなので
今度、借りてみようと思います。
って、借りる本が多いなあ〜。
嬉しいことです。
by rudies (2010-11-30 14:43)
rudiesさん
「熱帯夜」読みましたか(^^)!
「あげくの果て」怖いですよね~!
ほんと、日本の未来、こうなっても不思議じゃないって思える話で、
あとを引きますよね(>_<)。
社会の質で、人間の質まで変わってしまう・・・というのも、
リアルでしたし。
この作家さんの作品、私もまだ読んでいないのがあるので、
その内読みたいと思ってます。
で、「地図男」。
これは、好みが分かれると思います。
「庵堂三兄弟の聖職」も分かれそうなのですが、
「地図男」は、新人の勢いを楽しむ!という感じが強いです。
読むなら、図書館で借りてが正解。
買うのはギャンブル性高すぎなので、
買わなくて正解でしたね♪
平山夢明の「独白する・・」もいいですよ~(^-^)ノ。
by choko (2010-11-30 15:17)
最近ゲーム三昧で こちらにお邪魔するのも お久しぶりですね
ごめんなさい><
chokoさんの紹介文を読むと読書欲が湧いてきますwww
「あげくの果て」ぼくの本棚にもありつつ 読んでないコーナーに
ですね・・・orz
期待が持てそうです。
by ufavan (2010-12-03 08:16)
ufavanさん
「熱帯夜」(あげくの果て)、単行本の方で持ってたんですね。
それなら読まないと勿体無い!!!
面白いですよ~(^^)。
ゲームってはまると、他の事したくなくなっちゃいますよね~。
今はそんなにやらないですが、よくやってた頃は、
ゲームにハマると家が荒れました(^^;)。
by choko (2010-12-03 08:47)