「首ざぶとん」朱雀門出著:現代を舞台にした怪談 [本:ホラー&ミステリー]
7点
華道教室に通うまりかと、怪談話を蒐集している師匠龍彦。
二人は、「おざぶ・・・おざぶ・・」という声が聞こえるという穴を調べに行くが、
そこは足を踏み入れてはいけない、禁忌の場所だった・・・・。
というストーリーの表題作「首ざぶとん」を含む、まりかと龍彦がメインキャラクターの、
現代怪談全4編が収録されている。
「ともだち」は、携帯に割り込んでくる不気味な男の声。
「ひじり」では放火する怪しげな作業服姿の男たちにまつわる怪異。
「羊を何度も掘り出す話」は、何者かに操られるようにして掘った穴の中に蠢く異形のモノ。
どれも、現代を舞台にしながらも、怪談のおどろおどろしい雰囲気が出ているのはポイント高し!
祟り、禁忌、異形の物・・・その手の物が、うまく現代に溶け込んでいる。
惜しいのは登場人物の魅力や肉付けが乏しい事。
サブキャラである龍彦の性格は掴みどころが無いし、主人公まりかのキャラクターも薄い。
他の登場人物に関しても、特徴がいまいちぼんやり。
この辺が巧く書けてると、連作ものとしての魅力も増すし、
もっと作品に奥行きがでて面白くなったのにと、ちょっと残念。
でも、怪談ものとしての雰囲気はちゃんとあるし、
夜読んでいると、ぞーっとした気分になれるし、なかなか楽しめました(^^)。
華道教室に通うまりかと、怪談話を蒐集している師匠龍彦。
二人は、「おざぶ・・・おざぶ・・」という声が聞こえるという穴を調べに行くが、
そこは足を踏み入れてはいけない、禁忌の場所だった・・・・。
というストーリーの表題作「首ざぶとん」を含む、まりかと龍彦がメインキャラクターの、
現代怪談全4編が収録されている。
「ともだち」は、携帯に割り込んでくる不気味な男の声。
「ひじり」では放火する怪しげな作業服姿の男たちにまつわる怪異。
「羊を何度も掘り出す話」は、何者かに操られるようにして掘った穴の中に蠢く異形のモノ。
どれも、現代を舞台にしながらも、怪談のおどろおどろしい雰囲気が出ているのはポイント高し!
祟り、禁忌、異形の物・・・その手の物が、うまく現代に溶け込んでいる。
惜しいのは登場人物の魅力や肉付けが乏しい事。
サブキャラである龍彦の性格は掴みどころが無いし、主人公まりかのキャラクターも薄い。
他の登場人物に関しても、特徴がいまいちぼんやり。
この辺が巧く書けてると、連作ものとしての魅力も増すし、
もっと作品に奥行きがでて面白くなったのにと、ちょっと残念。
でも、怪談ものとしての雰囲気はちゃんとあるし、
夜読んでいると、ぞーっとした気分になれるし、なかなか楽しめました(^^)。
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