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「怪談熱」福澤 徹三著:うーん、オチがしっくり来ない・・・ [本:ホラー&ミステリー]

怪談熱 (角川ホラー文庫)

怪談熱 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 福澤 徹三
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/12/25
  • メディア: 文庫
6点

怪談会で聞いてはいけない話を聞いてしまったホラー作家の運命を描いた「怪談熱」、
高倍率を乗り越え正社員になれた主人公が、初めて会社の花見に参加した。
しかし、何故か他の社員達は余所余所しい・・・一緒に入社した3人とその雰囲気に戸惑う主人公、
そして儀式がはじまった・・・という「花冷えの儀式」など、ホラー短編9編を収めた短篇集。

高熱にうなされて体中に不快な汗がまとわりつく・・・
そんなじっとりした湿度の高い空間を描くのが上手い作家だと思った。

作品の雰囲気はいいんだけど、ストーリー自体ではイマイチ楽しめなかった。
先が見えちゃったり、オチが期待外れだったり・・・。

人間のドロドロした怖さを書いてるのかと思ったら、オカルト的なオチだったり、
日本とは違う異国の価値観の怖さかと思うと、別の部分でオチたり。
せっかく作り上がっていた作中の世界が、それを変に壊す方向でオチてしまう話が多かった気が。
壊さない場合は、途中でオチが見えちゃう流れだったし。

全体的には読める話なので、オチを面白がれるかどうかで好きか嫌いか分かれる気が。
自分はダメだった。
タグ:ホラー
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rudies

つい先日、図書館で何気に手にとって
借りて読んだ本でありました。

それなりに面白かったです。(^_^)

でも、あまり内容が思い出せません。
短編のタイトルを見てもどんな内容だったのか……。
f(^ー^;

次でご紹介されている雨宮淳司氏の作品が
気になりますね〜。
しかし、図書館に置いてないようで
だからと言って、買って読むには……
躊躇してしまいます。
基本恐がりのビビリ人間なので
あの表紙の本は家の中に置きたくないなあ。
なんて。(^0^;)
by rudies (2011-06-06 11:15) 

choko

rudiesさん

rudiesさんも、丁度読んだところでしたか♪

内容が思い出せない・・というの何かわかります。
正統派と言えば正統派。
「どこかで読んだ事があるような話」が多いですよね。
それを回避しようと、オチをひねってみたら、
取ってつけたようになってしまった・・・って感じかな~と読んでて思いました。

雨宮淳司の本、私も目当ての3冊の内、1冊しか図書館にありませんでした(>_<)。
竹書房のホラー文庫、あまり図書館に無いのでしょうかね??
そして、同じく買って読むには・・・と悩んでます。
古本屋で探すのが一番かもですね。
表紙が怖いなら、読んでまたすぐ売っちゃうと(^^;)
(新品を即売るつもりで買うのは勿体無いし)。
by choko (2011-06-06 14:25) 

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