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「恐怖箱 怪痾(かいあ)」雨宮淳司著:ゾッとする話も、ブラックな笑いもある怪奇譚集♪ [本:ホラー&ミステリー]

恐怖箱 怪痾(かいあ) (竹書房文庫)

恐怖箱 怪痾(かいあ) (竹書房文庫)

  • 作者: 雨宮 淳司
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2010/02/27
  • メディア: 文庫
7.5点

「病院怪奇譚集」ということで、病院を舞台にした怪談が多いけど、ぞーーっとする話だけでなく、
摩訶不思議、なんじゃこりゃ??!なんて話も混じっている。

「七人の禿」なんて、タイトルも凄いが内容もぶっとんでる。
その上、それを感動話として落としてしまう著者のセンスに脱帽!
一歩間違えば、心底「なんじゃこりゃ?!」と思うような話なのに、そうはならず、
思わずニヤっとさせられてしまうのに、著者の力量を感じた。

もちろん、正統派の怖い話も入ってて、それは怖い。

そして、「自己責任で読んでください」と著者が巻頭で述べている巻末の話。
読み終わったあと、ドキドキとした不安な気持ち、そして紙と鉛筆を使いたい衝動に苛まれました。
それと同時に「七人の禿」でも感じたような、してやられて心の中で「ニヤリ」としてしまう思いも。

なかなか楽しませてくれた一冊(^^)。
この本は病院怪奇譚集の3冊目ということなので、前の2冊も読んでみようと思います♪
タグ:ホラー
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コメント 2

コステロ

最近ホラー系はめっきりご無沙汰なんですが
この作品は何だかそそられました。
「病院が舞台」というそれだけで、怖い話は十分怖そうですしね。

ウチの近くに病院の跡地にできた集合住宅があるんですケド
そんなとこ絶ッッッ対に住みたいとは思いません!(笑


そう言えば、温存しておいた、私の中で2冊目の京極本『邪魅の雫』は、
あまりにも文章がくどくて、数ページで放り出しました(笑

「何々なのだろうか、否、何々である」と言うような言い回しが延々と続いて、
しかもボリュームがありますからね、この調子がいつまで続くのか、と考えたら
とてもじゃないですケド、読んでいられなかったです(笑
by コステロ (2011-06-06 08:39) 

choko

コステロさん

廃墟の病院とか、病院の跡地とか、下手すると墓地より怖いですよね~!

この本、怖い話もありますが、摩訶不思議話も多く、
また人によっては「なんじゃこりゃ!!」と怒っちゃうかもしれないので、
その辺注意が必要です(^^;)。

京極夏彦は「魍魎の匣」がすごく面白かったのですが、
その後は、コステロさんと同じような感じで、現在投げてあります(^^;)。
あとになるほど、技工に走ってるのかな??
by choko (2011-06-06 14:19) 

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