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「恐怖箱 十三」加藤一編著:13人の怪談筆者による、実話怪談集。思ってたより怖い話もあった。 [本:ホラー&ミステリー]

恐怖箱 十三 (竹書房文庫)

恐怖箱 十三 (竹書房文庫)

  • 作者: 加藤 一
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 文庫

7.3点

竹書房の実話怪談集「恐怖箱」シリーズの一冊。

竹書房の実話怪談集は、一時期かなり読んでいた。
「超」怖い話シリーズをメインに読んでたけど、たくさんある上、適当に読み散らかしたせいで、
どれを読んだのかわからなくなってしまい中断(^^;)。

で、少し前に読んだ「恐怖箱 怪痾(かいあ)」(雨宮淳司著)(リンク先感想)が面白かったので、
また竹書房の実話怪談集を読むことに。

「恐怖箱」シリーズもいろいろでてるけど、「雨宮淳司」の作品も収録されてる、
この「恐怖箱 十三」を読んでみた。

13人の怪談筆者による実話怪談集。
28編の怪談が収められてます。

「実話怪談」という体裁なので、オチがなかったり、謎解きされぬまま終わってしまったり、
かと思うとキレイにオチがあったり、恐怖というより摩訶不思議話だったり、
かなりバリエーションに飛んでます。

嫁いだ先にいつも飾ってある「女雛」と顔のある芋虫の話「女雛」(鳥飼誠著)、
新居での怪異と耐え切れない悪臭ついて書かれた「山麓の家」(つきしろ眠著)、
引っ越した家の周囲の下水溝から発見された砕かれた地蔵の話「お裾分け」(つくね乱蔵著)、
アンケート調査に行った人間を引き込む家「火守り人」(つくね乱蔵著)、
長年連れ添った妻に起きた恐ろしい現象「掌」(原田空著)、
神棚に宝くじ当選を祈る話「宝くじ」(原田空著)、
墓の土を使った恋のおまじない「成就した恋」(渡部正和著)、
村の御屋敷に住む一家にまつわる話「神とは呼ばず」(松村進吉著)、
心霊スポット巡りの結果がうんだ悲劇「悪趣味の末路」(松村進吉著)、
など、どれも短いので小粒だけど、印象に残った話がいくつも。

特に「掌」は、子供の頃、怖い話を聞いて、ゾーーーっとした記憶、
「意味もなく突然起きる恐ろしい出来事。因果関係が無い分避けられない」という怖さを思い出した。
他にも似たような「意味なく起きる怪異の話」は掲載されているのに、
何故この話は怖かったんだろ?
その時の気分の問題?

夜中に読むと、かなりゾクゾクして楽しめます(^^)。
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コメント 2

コステロ

こう言った「実話」を謳った短編集と言うのは
ひとつひとつは「ホンマかいな?」と思いつつマユツバで読んでいても
数話分まとめて読んでいると、だんだん怖くなってきませんか?(笑
by コステロ (2011-06-22 09:06) 

choko

コステロさん

そうそうそうそう!!そうなんですよ!
いかにものマユツバ話が多いのですが、
何話も続けて読んでると雰囲気に飲まれますね~(笑)。
家が「ギシッ!」ってなったことにビクビクしちゃったり。
それが実録怪談物の良さとも言えるのですが(^^)。

by choko (2011-06-22 18:10) 

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