「恐怖箱 哭塊」雨宮淳司著・「恐怖箱・超1-怪コレクション 鬼灯と女郎花」加藤一編:実話怪談集2冊 [本:ホラー&ミステリー]
7.5点
7点
6.5点
「恐怖箱 哭塊(こくかい)」は、「恐怖箱 怪痾(かいあ)」(リンク先感想)が面白かった雨宮淳司による、実話怪談集。
実録怪談13編が収められている。
・ヤブガミ-買い取った土地から出てきた忌まわしい石の話
・埋ける
・ウィジャボード、ウィジャボード
・四ツ目
・標本一〇三一-蔵から見つけた頭蓋骨にまつわる怪異
・落ちてくる
・信号の家-信号の上に見えるものは・・・
・麓の湯
・蛇島さん
・標
・腕時計をして
・田舎の事件
・あの女医-怪しい女医にまつわる連作
どれも、一定レベルのクオリティで楽しめた。
「怪痾」の巻末作品、自己責任で読んでくださいという「集団肖像画」の続編も載っていて、
面白いことは面白のだが、続編がでたことで「集団肖像画」の持つ後味の悪さ、余韻が消えてしまった気が。
ガンダムネタがあったのには笑った。
でもちゃんと怪談。
雨宮淳司は面白いと思うのに、図書館にほとんど入ってないのは何でだろ?
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「恐怖箱・超1-怪コレクション」の「女郎花」「鬼灯」は、怪談コンテスト応募作品から、
選りすぐりの怪談を集めたもの。
「女郎花」は2009年、「鬼灯」は2010年のコンテスト傑作選。
「女郎花」は43編が収められている為、一話一話は短め。
内容は、不気味な心霊体験、身も凍るような怪異、家に代々伝わる儀式にまつわる恐怖など、
正統派怪談話だけでなく、ほのぼの~、なんじゃこりゃ(笑)、いい話だーと、バラエティ豊か。
・ホットケーキ-焼いたホットケーキの裂け目には指が。
・鏡-鏡に写る自分の顔に異変が!
・ゲストルーム-入居した老人ホームの部屋の片隅には毎晩・・・。
・かしろようこ-人身事故を起こした電車に乗り合わせたら・・・。
・町の散髪屋さん-老夫婦がやってる行きつけの古い散髪屋さん。ある日二人の態度が違う・・
・プラズマ野郎-某教授のように心霊現象を信じない男が、幽霊の出る部屋に引っ越した。
・まんめいさま-お箸を奉納する社に願掛けして家に帰ったら・・・
・白-家に代々受け継がれる儀式の決まりを破った結末は?
が、印象に残った。
怖い話より、摩訶不思議話系が印象に残ったし、面白かった。
怖い話も、怖い話を聞いたあとの嫌な気持ちになれる話が多く、楽しめた。
怖い話の間に、摩訶不思議話が入ってるせいか、メリハリがあったのも良かった♪
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「鬼灯」は、40編が収められている。
収録作品が多いため、こちらもひとつの話は短い。
闇線歴-古い廃線を探索に行った男が遭遇した恐怖(鈴堂雲雀)
妄執-庭の井戸を埋めたら・・・・(鈴堂雲雀)
ヒトガタ-願いを叶えてくれるヒトガタ、しかし代償も大きかった(つくね乱蔵)
あつい、おもい-嫁いだ家は変に暑かった。その理由は(ぼっこし屋)
・傘・転がるもの-呼ばれるのか?引っ越した先で必ず怪奇現象が・・(連作)(ねこや堂)。
などが印象に残った。
心霊体験、祟ものなど、怖い話系がメイン。
ただ、全体的に完結しちゃってるというか、余韻があまり感じられない話が多く、
あまり実話怪談ぽく無いし、怪談の持つ怖さも弱まってる気が。
怪異だけを切りだしてブチっと終わってしまうほうが、怪談ぽいし、
謎な部分が自分にも起きるかも?と思わせて、恐怖を煽ると思うんだけど。
時間つぶしに読むには、たくさん怪談が読めていいけど、
ホラー短編として、怖いシチュエーションを楽しめる!という作品も少なかった。
7点
6.5点
「恐怖箱 哭塊(こくかい)」は、「恐怖箱 怪痾(かいあ)」(リンク先感想)が面白かった雨宮淳司による、実話怪談集。
実録怪談13編が収められている。
・ヤブガミ-買い取った土地から出てきた忌まわしい石の話
・埋ける
・ウィジャボード、ウィジャボード
・四ツ目
・標本一〇三一-蔵から見つけた頭蓋骨にまつわる怪異
・落ちてくる
・信号の家-信号の上に見えるものは・・・
・麓の湯
・蛇島さん
・標
・腕時計をして
・田舎の事件
・あの女医-怪しい女医にまつわる連作
どれも、一定レベルのクオリティで楽しめた。
「怪痾」の巻末作品、自己責任で読んでくださいという「集団肖像画」の続編も載っていて、
面白いことは面白のだが、続編がでたことで「集団肖像画」の持つ後味の悪さ、余韻が消えてしまった気が。
ガンダムネタがあったのには笑った。
でもちゃんと怪談。
雨宮淳司は面白いと思うのに、図書館にほとんど入ってないのは何でだろ?
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「恐怖箱・超1-怪コレクション」の「女郎花」「鬼灯」は、怪談コンテスト応募作品から、
選りすぐりの怪談を集めたもの。
「女郎花」は2009年、「鬼灯」は2010年のコンテスト傑作選。
「女郎花」は43編が収められている為、一話一話は短め。
内容は、不気味な心霊体験、身も凍るような怪異、家に代々伝わる儀式にまつわる恐怖など、
正統派怪談話だけでなく、ほのぼの~、なんじゃこりゃ(笑)、いい話だーと、バラエティ豊か。
・ホットケーキ-焼いたホットケーキの裂け目には指が。
・鏡-鏡に写る自分の顔に異変が!
・ゲストルーム-入居した老人ホームの部屋の片隅には毎晩・・・。
・かしろようこ-人身事故を起こした電車に乗り合わせたら・・・。
・町の散髪屋さん-老夫婦がやってる行きつけの古い散髪屋さん。ある日二人の態度が違う・・
・プラズマ野郎-某教授のように心霊現象を信じない男が、幽霊の出る部屋に引っ越した。
・まんめいさま-お箸を奉納する社に願掛けして家に帰ったら・・・
・白-家に代々受け継がれる儀式の決まりを破った結末は?
が、印象に残った。
怖い話より、摩訶不思議話系が印象に残ったし、面白かった。
怖い話も、怖い話を聞いたあとの嫌な気持ちになれる話が多く、楽しめた。
怖い話の間に、摩訶不思議話が入ってるせいか、メリハリがあったのも良かった♪
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「鬼灯」は、40編が収められている。
収録作品が多いため、こちらもひとつの話は短い。
闇線歴-古い廃線を探索に行った男が遭遇した恐怖(鈴堂雲雀)
妄執-庭の井戸を埋めたら・・・・(鈴堂雲雀)
ヒトガタ-願いを叶えてくれるヒトガタ、しかし代償も大きかった(つくね乱蔵)
あつい、おもい-嫁いだ家は変に暑かった。その理由は(ぼっこし屋)
・傘・転がるもの-呼ばれるのか?引っ越した先で必ず怪奇現象が・・(連作)(ねこや堂)。
などが印象に残った。
心霊体験、祟ものなど、怖い話系がメイン。
ただ、全体的に完結しちゃってるというか、余韻があまり感じられない話が多く、
あまり実話怪談ぽく無いし、怪談の持つ怖さも弱まってる気が。
怪異だけを切りだしてブチっと終わってしまうほうが、怪談ぽいし、
謎な部分が自分にも起きるかも?と思わせて、恐怖を煽ると思うんだけど。
時間つぶしに読むには、たくさん怪談が読めていいけど、
ホラー短編として、怖いシチュエーションを楽しめる!という作品も少なかった。
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