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「これがC級グルメのありったけ-日本人の舌を揺さぶる」小泉武夫著:ほんとうに美味しそう!! [本ノンフィクションいろいろ]

これがC級グルメのありったけ―日本人の舌を揺さぶる

これがC級グルメのありったけ―日本人の舌を揺さぶる

  • 作者: 小泉 武夫
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
7点

文庫版「これがC級グルメのありったけ (新潮文庫)」も出てます。

小泉武夫氏は醸造学・発酵学が専門の教授。
奇食モノである「アジア怪食紀行」「地球怪食紀行」(リンク先感想)では、
かなりの奇食ハンターぶりを発揮してました。

奇食モノ以外にも、日本の食に関するエッセイ本をいくつか出していて、この本もそんな一冊。
前作に「ぶっかけ飯の快感 (新潮文庫)」があるようです。

この本で取り上げられているのは、サブタイトル通り、日本人なら食べたいっ!!
と思うようなものばかり。
ホカホカの白いご飯と組み合わせたら、それこそ「天国!」が見られそうなもの多数。

「ぶっかけ飯・ご飯もの」「鍋物・麺類」「納豆」(発酵学の教授らしく一章使ってる)「魚料理」「肉料理」
「野菜料理」「漬物」「ア・ラ・カルト」、章のテーマにそった旨いもの満載!!

味噌漬けにした鴨を炭火で焼いてご飯のおともにしたり、大学の研究室に、缶詰やら漬物やらを常備し、
わざわざ鰹節を削ってお昼ご飯を食べたり、沖縄で麺が見えないほど海老が乗っている「海老そば」に
舌鼓を打ったり・・・・日本全国で美味いものを食べるだけじゃなく、自宅や職場でも美味しい物への
探究心を忘れないのがすごい。

ただ、本のタイトルにある「C級グルメ」というのは当てはまるかな??との疑問も。
納豆や漬物の美味しい食べ方や、缶詰などを使った簡単レシピなど、
確かにC級と言っていいものもあるけど、そうじゃないものも。

「魚」「肉」の章では、捕ってきたばかりの猪、知人が育てている軍鶏、鰹釣り漁船の上で食べた鰹、
屠ったばかりのヤギをまるまる一頭・・・、普通の人が食べるには、難しい物もたくさん。
「鮟鱇鍋」「うにの貝焼き」なども高価なものだし。

「C級グルメ」というと、安く簡単というイメージがあるので、やっぱりそれで統一して欲しかったな。

でも、自宅でも気軽に楽しめそうな簡単レシピも紹介されているし、
何より、本人が本当に美味しい!!と思って食べてているのがわかる、
本人の感動と、その食材を食べてる臨場感が伝わってくるような表現がすごくいい。

読んでいるとグーグーお腹が空いちゃう本です(^^)。

教授が不味いものに出会った時の嘆きっぷりがすばらしい「不味い!」も面白かったです。
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