「住まいの解剖図鑑」増田奏著:住まい設計の基本を素人でも楽しめるように解説 [本ノンフィクションいろいろ]
7点
建築士である著者による、住まいの設計の基本の基本に関する本。
建築を学ぶ学生向けなんだろうけど、過度に専門的ではなく、
設計なんて全く知らない私でも楽しめる内容。
『現在の住宅をかたちづくるありふれたモノやカタチには「ありふれるワケ」があるのです』
と、帯に書いてある通り、ヒサシの形、冷蔵庫・シンク・コンロ・作業場などのキッチンの並び順、
トイレ内の便座などの配置など、ありふれてて気にもとめない事の多くに、
ちゃんと理由があるのがわかります。
ありふれてて気にもとめない事だからこそ、設計でそのポイントを忘れてたりすると大変使いにくくなる。
設計をする人のプライオリティや考え方が反映される場所でもあるので、
建て主との調整が大切なんだなーって思える部分も。
イラストもわかりやすく、難しい事は書いていないので、サクサク楽しく読める一冊。
建築士を目指す学生さんに対し「悩んだ時は基本に戻れ」っていうのを伝えたいんだろうなって内容だけど、
ちょっと家の構造に興味がある人、これから家を建てたいなんて人にもお勧め♪
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