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「仕事がない!-求職中36人の叫び」増田 明利著:結局会社にしがみつくのが一番?? [本ノンフィクションいろいろ]

仕事がない!-求職中36人の叫び

仕事がない!-求職中36人の叫び

  • 作者: 増田 明利
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2011/02/12
  • メディア: 単行本


年代別された36人の、失業の理由と現状を数ページずつまとめた本。
失業の理由は、倒産、希望退職に応募、指名解雇、社長ともめた・・・etcだが、
全員が仕事が見つからないか、転職先が派遣、契約、バイトなど安定していなかったり、
給料が低いなどで先の見通しが立っていないのが共通。

また、リーマン・ショック以後急激に業績が悪化し、リストラや倒産したケースも多く、
リーマン・ショックの影響の大きさが垣間見える。

20代~30代前半ぐらいだと、仕事が見つからない理由の多くがスキル不足。
特にバイトなどを点々としていた場合、正社員への道は閉ざされているような状態。
高校中退などの場合は、学歴もある程度絡んでくるし、
大学を卒業した時点で就職が決まっていない場合も、その後の就職は厳しくなる。

30代~40代前半は、正社員になれても給料は恐ろしく低い、
派遣・契約社員などならそこそこの給料は貰えるが、何年か経てば年齢で仕事が来なくなるリスクと、
将来と現在の板挟みのケースが多い。

悲惨だと思ったのは、40代後半~50代で、何年も真面目に仕事をこなし
中間管理職の地位にいた人たちが、中途半端にスキルがあることで敬遠されたり
(飛び抜けたスキル・経験-実務実績+高い語学力+実用的で難易度が高い資格-など
会社が求めているものをすべて揃えている場合は別)、年齢が理由でほとんど求人も無いという状況。

仕事が見つからないという現状が淡々と書かれているので、今仕事を探している人には、
あまり参考にならないような・・・。
どちらかというと、何か不満があったりして仕事を辞めようと思っている人が、
現状の厳しさを認識する本だと思う。
最後の章に「辞めてくれと言われたら」という、会社のリストラ対策もあるし。

結局、会社が倒産しない限りは、指名解雇されそうになっても居残る・・・
というのが一番なんじゃないかと思ってしまう本。
再就職に「これっ!」と言った方法はなく、個人のスキル・経験・人脈、そして運が頼りだから。

最近、友達に聞くと、パートですら厳しい状況だとか。
子供がいると土日は休みたいけど、それだとなかなか見つからない。
土日両方出られるとか(片方だけ休みでも難しいらしい)、土日だけならあるという話だけど、
子供が小さいと厳しいよね。

ほんと、不景気だなー(-_-;)。

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