「災転(サイコロ)」霞流一著:立て続けに起きる謎の殺人事件・・・それは呪いなのか? [本:ホラー&ミステリー]
7.3点
交通事故で死んだ金融会社の元社長の墓石が、あり得ない形に曲がっていた。
原因を調査し始めた碑工師飛崎の周囲で、奇怪な現象や、連続して不可解な死を遂げるものが・・。
調査の過程で飛崎が辿りついたのは、社長の元愛人で焼死した女。
彼女の呪いなのか?
飛崎は、巫女で霊力の研究者である九龍空美に協力を求めるが・・・。
粗筋をざっと書くと、普通のホラーミステリーなのですが、あちこちノリが変です(^^;)。
墓碑など石碑を作る職業の主人公は、変にハードボイルドだし、
協力者の巫女は、ちょっと偏執的な上、ビジネスライクで、神秘的な感じはあまり無いし。
本筋がシリアスなのに、B級ホラーによくある、エロ・グロ・ナンセンスの要素がちょこちょこ顔を出し、
その要素が作品を徐々に飲み込んでいって、読み進めていく内に、
どこか現実離れした作品世界観を構築。
普通だったら突っ込みたくなる展開も許せてしまうようになる、独自の味わいを持った作品。
ナンセンス>>>>>>グロ>エロ
という感じで、エロはあまり強くないけど、突飛なところで「エロ」が出てくるのには
びっくりさせられます(^^;)。
「グロ」に関しては、鼠の剥製に刺青をしたもの、ハエや人の肛門を使ったアートなど、
グロというより「悪趣味」と思える描写が多め。
エロ・グロ・ナンセンスというと、田中啓文(リンク先は著作「ミミズからの伝言」の感想)を
なんとなく思い出すけど、どこまでも突き抜けぶっとんでて、
笑うしか無い状況にも陥る田中啓文の作品に比べると、どれもほどほどで、いいスパイスになってます。
文章が簡潔で読みやすい分、ホラーの重い感じが無く、全然怖くないんだけど、
ストーリのテンポが良く、また上記したように、変な味わいがあるので、楽しく読めました。
好き嫌いが別れそうな作風だけど、個人的には好き♪
ナンセンスな要素を楽しめるなら、お薦め(^-^)ノ。
交通事故で死んだ金融会社の元社長の墓石が、あり得ない形に曲がっていた。
原因を調査し始めた碑工師飛崎の周囲で、奇怪な現象や、連続して不可解な死を遂げるものが・・。
調査の過程で飛崎が辿りついたのは、社長の元愛人で焼死した女。
彼女の呪いなのか?
飛崎は、巫女で霊力の研究者である九龍空美に協力を求めるが・・・。
粗筋をざっと書くと、普通のホラーミステリーなのですが、あちこちノリが変です(^^;)。
墓碑など石碑を作る職業の主人公は、変にハードボイルドだし、
協力者の巫女は、ちょっと偏執的な上、ビジネスライクで、神秘的な感じはあまり無いし。
本筋がシリアスなのに、B級ホラーによくある、エロ・グロ・ナンセンスの要素がちょこちょこ顔を出し、
その要素が作品を徐々に飲み込んでいって、読み進めていく内に、
どこか現実離れした作品世界観を構築。
普通だったら突っ込みたくなる展開も許せてしまうようになる、独自の味わいを持った作品。
ナンセンス>>>>>>グロ>エロ
という感じで、エロはあまり強くないけど、突飛なところで「エロ」が出てくるのには
びっくりさせられます(^^;)。
「グロ」に関しては、鼠の剥製に刺青をしたもの、ハエや人の肛門を使ったアートなど、
グロというより「悪趣味」と思える描写が多め。
エロ・グロ・ナンセンスというと、田中啓文(リンク先は著作「ミミズからの伝言」の感想)を
なんとなく思い出すけど、どこまでも突き抜けぶっとんでて、
笑うしか無い状況にも陥る田中啓文の作品に比べると、どれもほどほどで、いいスパイスになってます。
文章が簡潔で読みやすい分、ホラーの重い感じが無く、全然怖くないんだけど、
ストーリのテンポが良く、また上記したように、変な味わいがあるので、楽しく読めました。
好き嫌いが別れそうな作風だけど、個人的には好き♪
ナンセンスな要素を楽しめるなら、お薦め(^-^)ノ。
そのナンセンスさは意識的に狙ってやっているんでしょうか、
それとも素なんでしょうか(笑
by コステロ (2011-09-22 11:06)
コステロさん
この話だけだと、ナンセンスの入れ具合のバランスがいいので、
狙ってるのか?と思ったんですが、この著者、他の作品も
ナンセンス度合いが高いらしいので、
素なのかもしれません(^^;)。
by choko (2011-09-22 17:11)