SSブログ

「諸怪志異 燕見鬼編」諸星大二郎著:中国を舞台にした伝奇コミック、ついに完結! [本:コミック]

諸怪志異 第三集 燕見鬼編 (コミック叢書SIGNAL)

諸怪志異 第三集 燕見鬼編 (コミック叢書SIGNAL)

  • 作者: 諸星大二郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/08/17
  • メディア: コミック
7.5点

諸星大二郎の、中国伝奇物「諸怪志異」の総集編第三巻。

1巻・2巻(リンク先感想)は、術を使い妖怪などを退治する道士・五行先生と、
幽霊など通常見えないものが見える見鬼・阿鬼をメインキャラとした、読み切り短篇集。

3巻は五行に託された預言書を運ぶ、大人になった阿鬼(燕見鬼)を主人公に話が進む長編物。

何が凄いと思ったかというと、この連載、今から10年以上前の1999年に、
物語の終盤、ものすごい場所で終わってる事(^_^;)。
映画だったらラスト30分に差し掛かったぐらいでブツリ・・・って感じ。
その後2005年に続きが描かれているけど、これまた、これからクライマックスだ!ってな場所でブツリ。
で、この本で、最後の50ページが書き加えられ、やっと完結してました。

燕見鬼編は今回はじめて読んだので、私は問題無かったけど、
連載を読んでた人は待ちに待った完結ではないでしょうか?

ボリュームもすごく460Pほど、値段も1700円と高いですが、燕見鬼編の完結を待ち望んでいた人には、
それも気にならないかな??

私としては、諸星大二郎の描く摩訶不思議な世界観が好きなので、
ストーリー主体になると、話の展開がメインになり、その部分が弱くなってしまって、ちょっと残念。
これも面白かったけど、1冊目、2冊目の方が好みでした。
nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 4

コステロ

ついに完結ですか!
是非入手したいと思うのですが1700円と言う値段がネックですね。
カミさんにばれたら何を言われるか、と思うと・・・(笑

ボリュームがあるそうなので「こっそり買って隠しておく」のも難しそうですし、
こうなって来ると“スケベぃな本やビデオ”と同じ扱いです(笑


で、「腹の上の石」のハナシは載ってましたか?
by コステロ (2011-09-06 11:55) 

choko

コステロさん

読んでたコステロさんにとっては、待ちに待ってた一冊でしょうね♪
でも、それがスケべぃな本やビデオと同じ扱いになっちゃうとは(笑)。

「腹の上の石」の話も、載ってましたよ~!
でも、挫折した男たちがわりとおいしい目を・・・という考えには、
全く至りませんでした(笑)。
良いように騙されちゃった男って可哀想~って感じ。
この辺性別の差でしょうか(笑)。


by choko (2011-09-06 13:28) 

NO NAME

あのハナシに関しては、『燕見鬼編』じゃなかったら
「騙されたコトを悟りつつも、想いを真摯に伝え死んでゆく男。
それに心を打たれ毒気を抜かれ、以後おとなしくなる女怪」
なんてオチになったりもするのかなぁ、などと思いましたね。
by NO NAME (2011-09-07 07:22) 

choko

コステロさん(ですよね?)

そのオチありそうですね~!!
「燕見鬼編」の展開だと、騙された男があまりにもまぬけで可哀想(^^;)。
今回、燕見鬼が悪者を退治するという話だったからこそのオチで、
コステロさんの書いたオチの方が、諸星大二郎らしい気がします。

by choko (2011-09-07 18:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。