「空爆されたらサヨウナラ―戦場コソボ、決死の撮影記」「儂は舞い降りた―アフガン従軍記」 「ああ、堂々の自衛隊」他宮嶋茂樹作品 [本ノンフィクションいろいろ]
不肖・宮嶋空爆されたらサヨウナラ―戦場コソボ、決死の撮影記 (祥伝社黄金文庫)
- 作者: 宮嶋 茂樹
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
「戦場カメラマン」というと渡辺陽一さんが有名ですが、
私が「戦場カメラマン」というものをはっきり認識したのは、
宮嶋茂樹氏の著作を読んだ4~5年前。
どの著作も体を張って特ダネを求め、戦場で奔走する(戦場に行くまでの方が大変だったりもするけど)
宮嶋茂樹氏の行動力とパワーに脱帽。
いつ死んでもおかしくない状況でも、ユーモアを忘れず、特ダネの為に奮闘する姿も素晴らしい!
最近は、お年を召したせいか、ここで紹介している本で感じられるパワーは、
無くなっちゃってるようですが。
で、一時期、とにかく大量に読んだのと、図書館で借りたものが多かった為、
何を読んで、何を読んでないのか、わからなくなってしまいました(^^;)。
一部メモみたいなのをこのブログの下書きに放り込んであったのを、サルベージ。
ちゃんとした感想じゃなく、覚書です。
まず、「ああ、堂々の自衛隊」。
これは宮嶋茂樹氏が、自衛隊カンボジア派遣の時、出港から自衛隊に同行した時の事をまとめたもの。
宮嶋茂樹氏は、日本も軍を持つべきだ!という考えの人なのだが、
戦場になってしまった場所に住む人々の感じ方や、自衛隊の置かれている状況を読むと、
なるほど~と思ってしまったりする。
宮嶋茂樹氏の著作を読むまで、あまり「日本が軍」を持つというか自衛隊が「軍」になるという事に
関して深く考えた事が無かったのを、考えさせてくれた本でもある。
と書くと、真面目そうな本のようにも思えるが、エロ話あり、
ゲロあり(カンボジアに向かった船は恐ろしく揺れ、みんな吐きまくりで、
宮嶋氏も抱え込んだ便器に妻の名前を付けたらしい)、PKOの大変さありと盛りだくさんな一冊です。
「不肖・宮嶋空爆されたらサヨウナラ―戦場コソボ、決死の撮影記」
最初に読んだ宮嶋茂樹氏の本。
旧チェコで扮装地帯となったコソボ自治区に潜入し写真を撮った時のルポ。
本を買ったきっかけは本屋でパラパラ見ていた時、「京都や奈良に、
別の国の人間が大量に住むようになり、独立を宣言したら日本政府はどうするのであろうか?」
(文章まんまじゃないので違うと思うけど、こんな内容)という文章が目に止まったから。
民族紛争というのは、何故起きるのかイマイチピンと来ていなかったんだけど、
なるほどと思ってしまったのだ。
戦場カメラマンのかっこよさは全く無く、とにかく毎日プレスセンターに日参する姿から、
戦場となっている地で取材する大変さが伝わってくる。
書く人が書いたらもっと悲壮でシリアスなものになりそうだけど、
宮嶋茂樹テイストに溢れ、笑いあり、厳しい突っ込みあり(特にNHKとか)、
でも平和ボケした頭に考えさせてくれるものありの一冊。
「儂は舞い降りた―アフガン従軍記」
戦場もそうだけど、とにか
アフガニスタン近辺の山道は怖い!
と思える本(^^;)。
アフガンに入る為、道無き道を車で突き進む宮嶋茂樹。落ちたらサヨウナラ~という状態である。
そんな山道なので、落ちる車もある訳で、落ちたほかの国のマスコミの人間を救ったり、
戦場にたどり着く前だけで1つの冒険状態。
とにかく、山道部分だけでも読む価値あり。悲惨です。
もちろん戦場に辿りついてからも悲惨続きなんだけど、それを感じさせない宮嶋節がまたいい。
他にもいろいろ読んでますが、どれも面白かったです♪
興味を持ったなら、まず、興味のある題材の一冊(海外取材ものの方が、凄いエピソード満載)を
とにかく読んでみるのがお勧め(^-^)ノ。
読んだもの
不肖・宮嶋のビビりアン・ナイト(上) イラク戦争決死行 空爆編 (祥伝社黄金文庫)
不肖・宮嶋inイラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました。
不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません (祥伝社黄金文庫)
不肖・宮嶋 踊る大取材線 (新潮文庫)
サマワのいちばん暑い日―イラクのド田舎でアホ!と叫ぶ
不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる! (14歳の世渡り術)
読んだような気がするもの。
不肖・宮嶋 誰が為にワシは撮る
不肖・宮嶋 史上最低の作戦 (文春文庫PLUS)
読んでないと思われ(読んだような気もするんだけど・・)読みたいもの
不肖・宮嶋 国境なき取材団
不肖・宮嶋 戦場でメシ喰う!
不肖・宮嶋撮ってくるぞと喧しく! (祥伝社黄金文庫)
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