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「図説 現代殺人事件史」福田洋著:終戦直後から2010年までの日本の殺人事件史。 [本ノンフィクション:実録犯罪・犯罪史]

図説 現代殺人事件史 (ふくろうの本/日本の歴史)

図説 現代殺人事件史 (ふくろうの本/日本の歴史)

  • 作者: 福田 洋
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/03/23
  • メディア: 単行本
7点

終戦直後の昭和21年(1946年)~2010年までの、日本で起きた有名殺人事件をまとめた本。

終戦直後10人の女性を強姦殺害した「小平事件」、青酸化合物で12人が殺された「帝銀事件」、
女性八人を殺害し第二の小平と呼ばれた「大久保清事件」、「連合赤軍あさま山荘事件」、
6人が焼死した「新宿バス放火事件」、少年が両親を殺害した「予備校生金属バット殺人事件」、
日本人留学生がオランダ人女性を殺害し食べた「パリ人肉事件」、
立ち退き問題で起きた「練馬一家五人殺人事件」、「ロス疑惑」、マスコミが見守る中で殺人が起きた
「豊田商事永野会長惨殺事件」、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」、「宮崎勤事件」、
当時は誰もオウムを疑わなかった「坂本弁護士一家殺害事件」、「松本サリン事件」、
「地下鉄サリン事件」、「和歌山毒カレー殺人事件」、
同級生の母親が犯人だった「文京有名幼稚園女児殺害事件」、
17歳の少年による「西鉄バス乗っ取り事件」、物的証拠が多かったにも関わらず未解決な
「世田谷一家殺害事件」、「大阪池田小児童殺傷事件」、洗脳による家族による家族殺し
「北九州一家七人連続監禁殺人事件」(この事件に関する本の感想はこちらこちら)、
「自殺サイト連続殺人事件」、「秋葉原無差別殺傷事件」など、言われれば事件を思い出す
有名な事件が、上記した以外にもたくさん載ってます。

「文京有名幼稚園女児殺害事件」が起きた時、丁度息子も幼稚園生。
それまで、かなり大雑把だった園児の引取りが厳しくなり、保護者が園庭に入れなくなりました。
他の保護者が代わりに引き取るのも、保護者が直接園に連絡しないとダメに。
他の事件も、社会的影響が大きかったものが多く、読みながらその事件の影響についても、
思い出しました。

また、時代順に事件が紹介されており、時代の大きな節目節目で、
その時代どのような犯罪が多かったか、どのように世相を反映したかなどのまとめが載っています。
戦後の混乱期、高度成長期、管理社会、高度情報化時代・・・時代によって起きる事件の性質が
変わる事がよくわかります。
ただ、少年が絡む大きな犯罪が続けて起きると、少年犯罪が激増しているように思えたりしますが、
統計ではそうでも無いということに注意。
年代による犯罪の種類と増減についてはこちらのサイトが参考になります。
上記サイトで見ると、近年は強盗が急増しており、不景気な世相を反映しているとも言えます。

各事件、見開き一頁なので、簡単な説明だけですが、写真などもあり、日本の殺人事件史を、
ざっと追うには良い本です。
また、その事件がどうなったか、判決がどうだったかなども、簡単にですが補足されています。

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