「土星マンション」岩岡ヒサエ著：地球を囲む輪っかに住む人々 [本：コミック]
- 作者: 岩岡 ヒサエ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: コミック
2011年12月31日、年の〆にふさわしい本の感想を・・・とか思ったけど、
そんなの全然読んでない(^^;)。
楳図かずおの「蟲たちの家」や「ねがい」よりはまだいいかと、「土星マンション」の感想。
でも、読んだきっかけが「ぼく、オタリーマン。」の中でお勧めされてたから・・という(^^;)。
で、土星マンションは、地球全体が環境保護区域となり住めなくなった近未来のお話。
人々は土星の輪のように、地球を囲む輪「リングシステム」の中で生活している。
輪のような建造物は、上層・中層・下層にわかれたマンション構造。
上層部にはお金持ちが、下層部には庶民が住み、下層住民は能力があっても、
就ける仕事が限られているなど、社会問題をはらんだ設定を持ちながらも、
ふんわりとした作風で描かれている優しい世界観が心地よい。
下層の人々の生活は、人と人の繋がりが温かい、昭和を思い出させるような雰囲気。
それと、リングシステムの中、成層圏での生活というSF的な要素が融合していて、
独自の雰囲気を醸し出している。
主人公ミツの父親は、リングシステムの外装の窓を拭く仕事だった。
しかし、仕事中事故で転落し行方不明に。
中学校を卒業したミツは、父親の仕事を継いで同じ仕事に就く。
成層圏での仕事は危険と隣り合わせ。
仕事を通じて、ミツは亡くなった父親のいろいろな面を知ったり、
新たな出会いを得たりしつつ成長していく。
SFというより、ファンタジー色が強い作品で、この優しい世界観はとても好きなんだけど、
ちょっと優しすぎて物足りない部分も（キツイエピソードなどもあるんだけど、著者の作風からか、
そんなにドロドロしてない）。
7巻まで出ているんだけど、続きを読むか悩み中。
でも、この世界観、好きな人はとても好きなはず。
「オタクっぽくなく、女性に勧めるには良い漫画」としてオタリーマンであげられていたくらいだし。
ということで、興味を持った方は、一度手にとってみてください(^-^)ﾉ。
choko さん
※
確かに、こういうテーマで綴るブログに、
時事的なモノは反映させづらいでしょうね。
今回は大みそか、と言うコトで
比較的穏やかな作品を持ってきたようですが
新年イッパツ目に、いきなりエグイ作品を持ってきたりして（笑
そんなこんなで来年も宜しくお願いします。
by コステロ (2011-12-31 10:27)
コステロさん
そうなんですよね～。
年末年始にどんぴしゃりの本を読んでたら（どんな本だ？）
良かったのですが、そんなの読んでなかった(^^;)。
この本は、ご指摘通り、最近読んだ中では、かなり穏やかなものだったので
ピックアップしたのですが、後は年末年始にはふさわしい内容のが無いです(笑)。
年始は楳図かずおか？？
悩みます(笑)。
こちらこそ、来年も宜しくお願いいたします♪
航空チケット付きご招待でお会いできたらとても嬉し(笑)♪
by choko (2011-12-31 14:44)
じゃぁ、新年イッパツめは
『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』ってコトでどーですか？（笑
日本に一時帰国したら、オフ会やりましょう。
その際にはぜひご参加ください。
っつーかですね、実は私、前々からちょこさんとご一緒に
行ってみたいなぁ、と思っている所があるんですよ。
どこだと思いますか？
目黒寄生虫館です（笑
by コステロ (2012-01-01 11:44)
コステロさん
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」・・・。
映画などのブログをやってる人の新年一発目の記事のために、
あるようなタイトルですね～(笑)。
残念ながら見てないです～！
ででで、なぜ寄生虫博物館！！
いや、嫌いじゃないですよ(^^;)。
目黒寄生虫博物館、すっごく昔だけど行ったことあるし・・・。
昔行った時は、魚の目玉からたくさんの寄生虫が飛び出してた標本が、印象的でした。
でも、最近、寄生虫の本の感想とか書いてないのに・・・。
鋭い！！
昔、文教堂で買った本の感想で、寄生虫の本の感想書いて出したら、
文教堂の出してるミニ新聞に載って500円の図書券貰った事があります(^^;)。
ということで、「目黒寄生虫博物館で会いましょう」を合言葉に、
今年も宜しくお願いいたします♪
by choko (2012-01-02 16:17)