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「銀の匙 Silver Spoon」荒川弘著:著者の体験が生きてる!農業高校を舞台した学園もの♪ [本:コミック]

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 荒川 弘
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: コミック

銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 荒川 弘
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/12/14
  • メディア: コミック
どちらも8.5点

「鋼の錬金術」で有名な荒川弘が、現在週刊少年サンデーで連載している「銀の匙 Silver Spoon」。
同著者の「百姓貴族」(リンク先感想)は、酪農家の家庭に育ち、農業高校を卒業した著者の
壮絶過ぎる体験を元に描かれた、超傑作農業・酪農コミックエッセイ!

で、「銀の匙」の方は、農業高校を舞台に、親元を離れられる・寮があるという理由だけで、
農業高校を進学先に選んだ八軒が主人公。
勉強はよくできるけど、将来の目標は何も無い。
そんな八軒が、家を継ぐ、獣医になるなど、はっきりと将来の夢を持ち、
それに向かって努力している級友たちの中に入り変わっていく姿が描かれている。

そして、この話でも、著者の農業高校での体験がものすごく生かされていて、
農業高校の過酷さ、特殊さ(豚の去勢、鶏の首跳ね、早朝からの家畜の世話・・・)など、
とんでもなくて笑えるエピソードが満載。

最初に読んだ時は、面白いけど、「百姓貴族」のネタとかぶるものも多いし、
絵柄も話も地味だし・・・・とか思ったんだけど、話が進んでいくと、俄然面白くO(≧▽≦)O!

「鋼の錬金術」の登場人物というのは、主役脇役含め、どれも魅力的なんだけど、
そのキャラクター作りの巧さが、この「銀の匙」でも生きてます(*^.^*)。
脇役がどれも個性的で、すごく魅力的♪

笑えて、ためになって、考えさせられる・・・・大人が読んでも楽しいし、
将来を考えて行動すること、地道に頑張る事の大切さや、
「いい人過ぎて損」と言われる八軒が、その人の良さから、多くの人と繋がっていく様などが、
ギャグを織りまぜながら描かれており、子供(小・中・高校生どの学年でも)にも読んで欲しいコミック。

ついに、単行本も買っちゃいました♪

4月には3巻が発売されるようだし、この先の展開も楽しみです。
マンガ大賞2012」の大賞受賞作品なので、書店に平積みされて目にする機会も増えるはず。
この機会に読んでみるのもいいと思います(^^)。

「銀の匙」の中で、授業で子豚(死ぬほどどれも愛らしい)の世話をする事になった時、
八軒が、みんなに「愛着がわくから」と止められたのに、子豚に「豚丼」と名前をつけて
可愛がるエピソードがあります。
愛らしい子豚は、3ヶ月後には肉にされてしまう、その時八軒は・・・という話なんだけど、
それを実際に自分で体験してみたルポ「飼い喰い――三匹の豚とわたし」(内澤 旬子著)も読みたいな。
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