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「数寄です! (1・2巻)」山下 和美著:数寄屋建築に挑む著者!和のトリビア満載だけど、それより著者の性格にびっくり! [本:コミックエッセイ]

数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)

数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)

  • 作者: 山下 和美
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: コミック
7.5点

数寄です! 2 (愛蔵版コミックス)

数寄です! 2 (愛蔵版コミックス)

  • 作者: 山下 和美
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/12/20
  • メディア: コミック
7.5点

天才 柳沢教授の生活」や「不思議な少年」などが有名な漫画家、山下和美が、ある建築家と出会い、
数寄屋建築を決心。
数寄屋とはどういうものなのか、日本の伝統、古くからの日本の考え方・気持ちの持ち方などについて
描いたコミックエッセイ。

1巻は、「数寄屋建築」より、和の心、「数寄」とは・・・など、日本の伝統や和の気持ちについてがメイン。
2巻は、様々な苦労を乗り越えて、やっと間取りが決まったり、土地を買い、ついに建築開始!

数寄屋や日本の伝統などについての記述も、ちゃんと描かれていて、それも興味深く面白く読めるけど、
一番衝撃だったのは、著者の性格。
作風から、理知的で冷静なタイプかと思っていたら、マンションの改装工事などで起きた
ちょっとしたご近所トラブルが酷いトラウマになっていて、それが納得できるほど、
内気で小心ということが、作品全体を通して描かれてます(^^;)。
自分の家を建てている大工さんにすら、何度チャレンジしても声をかけられないほど人見知りするようだし。

その上、投資会社が言うままに資産をお任せした結果、貯蓄は恐ろしいほど激減。
それに気がついたのは、数寄屋を建てるためまとまったお金が必要になった為。
それまでは、やばそうと思いつつ、放置してたよう。
あまりのお金の無さに、数寄屋を建てる為、原稿料の前借りまで。

作品のイメージと著者がここまでかけ離れているというのも珍しい。

ということで、数寄屋や和のトリビアだけでなく、著者についても新しい発見がある本。
ギッチギッチに数寄屋について語られるより、逆に読みやすいかも。
2巻の時点でまだ建っていない著者の数寄屋造りの家。
1巻も2巻も波乱があったけど、3巻もまた何か一波乱あるようです。
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