「アオイホノオ 10巻」島本和彦著:「真・島本和彦誕生!」の瞬間か??ラストの一コマに感動した! [本:コミック]
大作家芸術大学に通う、主人公焔燃(ほのおもゆる)が、漫画家を目指し奮闘する、
大学生らしい世間知らずの自信と野心と青さが、読んでてむず痒くもあり、懐かしくもある話。
誇張はあれど、主人公焔燃=島本和彦、大作家芸術大学=大阪芸術大学のノンフィクションと思われ。
作中には、島本和彦と同じ学校だったらしい、エヴァの庵野秀明、オネアミスの翼の山賀 博之、
ガイナックス岡田斗司夫などが実名で登場している。
彼らの若き日の言動が見られるのも面白い!
で、10巻は、学校の課題として焔燃が3分間のアニメーションを作り上げる話。
他の学生の作品も一緒に、上映会が開かれるのだが、その結果は・・・・。
自己満足作品に対する周囲のツッコミもない、「単に見ただけ」という反応と、
自分の作品の自己満足さ加減に気がついた焔の絶望の深さっ!
ライバル視している、庵野秀明たちの作品の出来の良さと対極的なのも泣けます。
しかーーーーーし、この挫折こそ、私達がよく知っている島本和彦誕生のきっかけでもあったのだっ!!
ということで、ラストの1コマに感動!!
9巻は、松本零士、石ノ森章太郎など、大御所漫画家の焔分析がひじょうに面白かったんですが、
10巻は、ラストの一コマに全てが凝縮されてますっ!
島本和彦は、漫画家を主人公にした作品を幾つか書いてるけど、「アオイホノオ」が一番おもしろい!
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