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「異能怪談 赤異本」外薗昌也著:漫画家による実話短篇集。小粒な印象 [本:ホラー&ミステリー]

異能怪談 赤異本 (竹書房ホラー文庫)

異能怪談 赤異本 (竹書房ホラー文庫)

  • 作者: 外薗昌也
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2012/09/29
  • メディア: 文庫
6点

作者の名前、どこかで見たことあるなーと思ったら「犬神」や「エマージング」などを
書いている、漫画家さんだった。
以前、ホラーコミック短編集「赤い妹」(リンク先感想)も読んでた。

漫画家である著者が、いろいろ体験したり、聞いたりした怪談を集めたという
「実話怪談集」の体裁をとっている。

amazonでの評価が、そこそこ高かったので読んでみたけど、微妙。

全体的に、ページ数が少なめの短編が並び、それなりにまとまっているが、
まとまり過ぎていたり(キレイに落ちると、ノンフィクションではなく、フィクションと感じられる)、
「夢が何かを暗示している展開」や、「○○がその後どうなったか知らない・・・」と
締める話が多めで、ちょっとワンパターン気味って印象も。

「聞いた話」ではなく、著者の実体験として書かれている「心霊ツアー」と、
「僕の家」は面白かった。
「実話怪談」じゃなく、フィクションとしてホラー短編を書いたほうがいいんじゃないかなぁ。
「人から聞いた話」を怖く読ませるのって、かなり難しい。
「実話怪談」って少しでも、フィクションぽさが見えちゃうと、興ざめしちゃうし。
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コメント 2

コステロ

表紙のインパクトはスゴイですね。
一瞬ぎょっとしました(笑

ちなみに私は最近、こんなモノを読んでます。
ttp://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4505902.html

2ちゃんのオカルト板に投稿されたモノのまとめらしいんですが、
リンク先からいろんなハナシが読めますし、
『絶対に行ってはいけない場所』のような
別のまとめサイトに行ったりもしてボリュームも満点。
いかにも作りバナシのようなモノばかりですが、
それはそれで面白いです。

ちなみに「行ってはいけない」のうちの一つに
『上野駅13番線トイレ』と言うのがあって、
“13”と言う数字も数字ですし、「何だろう?」と思ったら、
有名なハッテン場らしいです(笑

で、そこから先の展開が明らかに
違う方向に行っちゃってて笑えました(笑
by コステロ (2013-11-04 10:27) 

choko

コステロさん

リンク先ちょっと見ました~!
玉石混交って感じもありますが、面白いのは面白いですね~!
語り手がバラバラなので、1つが興ざめでも、それを引くことも無いし
(語り手が一緒だと、1つ嘘っぽいと、全部嘘っぽく感じられちゃうので)。

幽霊より現実の方が怖い・・・っても、よく聞きますが、
「ハッテン場」とか、その最たる例かもですね(笑)。

by choko (2013-11-04 20:40) 

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