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「面白南極料理人」と「不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス」 [本ノンフィクション:冒険・登山、遭難]

面白南極料理人

面白南極料理人

  • 作者: 西村 淳
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 文庫

6.5点(+1点)

不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス

不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス

  • 作者: 勝谷 誠彦, 宮嶋 茂樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫
8点
 
「面白南極料理人」というのは、第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加した著者による、南極ドームでの体験レポートである。
タイトルにもあるように、南極観測隊が南極にてどんな料理を食べているのか、というのがメインになっている。
南極観測隊についてのあれこれや、行く準備の苦労(食べ物など持っていく物だけでも物凄い量らしい)、氷点下-50度にもなる場所でのドラム缶風呂、などなかなか興味深いエピソードが満載で面白いのだが、本の半分ぐらい料理に裂かれてしまっている上、その料理が南極ならではのものがほとんど無いのが残念。
「面白南極料理人」というタイトルなので、南極でしか食べられない料理がたくさん紹介されているかと期待したんだけどそうじゃなく、かなり豪華な食材を持ち込んでいて、こんな凄いメニューが南極でも食べられるんだよという内容が中心なのだ。
でも、あまり知られていない南極観測隊の様子などはよくわかるので、南極観測隊や南極に関して興味がある人は読んで見てもいいと思う。
 
で、この本は、もう1つ、私に別の作者との出会いをもたらしてくれた。
それがカメラマンの宮嶋茂樹氏。
 
この南極観測隊ドーム基地越冬隊には、1人のカメラマンが同行しておりそれが宮嶋茂樹氏だったのだ。
あの「南極一号(二号だったか??)」を持ち込んで記念撮影したり、観測隊の行いを先に帰国してから好き勝手書いたり(「不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス」と読み比べて見るとかなり楽しい。どちらが真実を書いているのか??という事で別の意味で楽しめたので+1点がついてる)、とにかくとんでもないカメラマンとして紹介されている宮嶋茂樹氏。
 
「あっ!?」と思って「面白南極料理人」の前に読んでいた本を確認してみると「不肖・宮嶋空爆されたらサヨウナラ―戦場コソボ、決死の撮影記 」だ。
この「面白南極料理人」同行したと紹介されているカメラマンではないか!!
なんて奇遇な。
 
こちらの本に関しては、戦場のカメラマンのかっこいい危機迫るルポを期待して読んでしまったので、何となく期待と違って印象に残っていなかった本なのだ(でも戦場のカメラマンってこういうモノなんだってのもよくわかった)。
しかし、「面白南極・・・」をきっかけに「南極観測隊ニ同行ス」を読んで、別の視点で読めばムチャクチャ楽しめるという事に気が付いたのであった。
 
という事で、この後、宮島茂樹の本はかなーーり読みました。
丁度昔出た単行本が文庫化された時期でもあり、手に入れやすかったというのもあるかも。
こういう、本を読んで別の本を読むきっかけができるというのも楽しい。
「空爆されたらサヨウナラ」→「面白南極料理人」→「南極観測隊ニ同行ス」という順番で読んでなかったら宮嶋茂樹をここまで大量に読むというのは無かった気がする(出ている本の8割ぐらいは読んだ)。

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