「ダンテズ・ピーク」火山噴火パニック物:つまらないものを見てしまった2 [映画:ホラー・サスペンス]
火山性地震が観測された小さな町に調査の為行った主人公。
その町では、雑誌による「住みよい町」ランキングで2位に輝いた事への式典が行われていた。
この事をきっかけに町の発展を望む人々。
主人公は、この町の側にある山が大規模な噴火を起こす事を予見する。
しかし、主人公の上司は、町への影響を考え、はっきりしたデータが出るまで、避難指示や公表を控えるよう指示。
噴火が迫っている事が確認され、公表に踏み切った時、山は不気味な唸り声をあげはじめた・・。
災害パニック物って割と好きでよく見ている。
パターンが似ちゃうけど、「水戸黄門が好き」と同じような心理かな(^^;)。
でも、この映画はダメだった~。
「巨大イカの大逆襲」と同じく、「つまらないものを見てしまった」状態。
巨大イカよりは予算がかかっているみたいで、映像は迫力があったけど、それだけ。
とにかく、見せ場のための演出がだらだらだらだら続いているという感じで、リアリティがほとんど無い。
火山灰の中、高額な料金をとって、人を脱出させようとするヘリ。
「火山灰を吸い込むと墜落するぞーー」という忠告を無視して飛び立つ。
案の定、ヘリは墜落しちゃうんだけど、それが、別のところを車で移動している主人公の目の前。
水の中を走れるよう改造してある主人公の車。
脱出の為、近道しようと川を渡ると、それについてくる車が・・。
岸辺近くでドロにはまってしまった主人公の車に、無謀についてきた車が追突し、その反動で無事脱出。
ボートで脱出しようとする主人公と、一緒に行動していたある家族。
湖は金属をも溶かすほどの強い酸に変質していた。
岸辺近くで陸になかなかつけられず、溶けていくボートに焦る主人公たち。
ここで、おばあさん(おばあさんを救助に行った為、主人公と家族は山に取り残される事になった)が湖の中に入ってボートを押したら盛り上がるけど、ああまりにべただからやらないだろう・・・とか思ってたら
やったよ( ̄□ ̄;)。
おばあさん、感動の分かれの後、死亡・・・。
はっきりいって、こんな見せ場の為の不自然な展開ばっかりで、うんざり。
見せ場というのは、「ここっ!」って時にあればいいし、その見せ場の為の、準備シーンも大切なのに、その辺は適当。
結局、大味になり、火山災害の恐ろしさを感じるような映画じゃなくなってしまってる。
大体火山の噴火は長期間続くのも怖いのに、数日で平和になってるし。
噴火パニック映画なら「ボルケーノ 」の方が、突込みどころは多々あれど、面白かった。
イメージばかりが先行しちゃった自己満足映画、といった感じなのでしょうか。
CG技術の進歩により表現の幅が増えた分、近頃はそういった作品が増えたような気がします。
by コステロ (2008-06-19 08:54)
コステロさん
>CG技術の進歩により表現の幅が増えた分、近頃はそういった作品が
>増えたような
これ、同感、同感、同感ですっ!!
以前は、見せ場ってそんなに作れなかったからこそ、その部分に向けて丁寧に作られていた作品も多かったし、思うような映像が撮れないから工夫もあったのでしょうけど、安易に見せ場集大成みたいな映画が増えてる気が。
この映画はそれの典型という感じです。
by choko (2008-06-19 13:43)