「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」「冷蔵庫で食品を腐らせない日本人」 [本:ダイエット・掃除・クッキング]
冷蔵庫で食品を腐らす日本人 [朝日新書059] (朝日新書 59)
- 作者: 魚柄 仁之助
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/08/10
- メディア: 新書
6.5点
7点
同じ著者の、かなり似たタイトルの本、2冊。
「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」は、現代日本人の食生活を社会学的に捉えたものかと思って読んだ。
確かに、統計を分析したり、そういう内容の部分もあった。
一般的に信じられている「沖縄の人々が長生きなのは豚肉と昆布を食べているおかげ」というのを実際足で調べると、かなり現実とかけ離れた部分があったという記述なども面白かった。
ただ、内容全体は、社会学的な視点というより、著者がいろいろな人の冷蔵庫を覗いたり、現代日本人の食生活から感じた事をあげ、今の日本人の食生活を見直す生活の知恵、考え方の転換の勧めが中心で、期待していたものと違った。
著者が言いたい事は、すごくよくわかるんだけど、期待した内容と違ってしまったので、点数低め。
学術書なのか、生活の知恵本なのか、中途半端な印象。
その点、後に出た「食品を腐らせない日本人」は、食品保存のためのハウツゥー本となっており、装丁も学術書っぽかった「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」と違い、料理本らしいものとなっていて好印象。
内容も、食品を腐らせないための10の掟や、各調味料の特徴、野菜・肉・魚を漬け込んだり、干したりしたレシピ、残り物を活用レシピ、と全編食品保存のアイディアが満載。
いろいろな食品の干物レシピが多いので、少し前に話題になった「野菜を干して栄養&旨みアップ」なんていうのに興味がある人にはいい気がする。
ただ、干す手順はあまり詳しくないので、一度も干物を作ったことがない人には、敷居が高いかも。
私自身、干物作りは一度もやった事がなくて、興味はあるけど、「雨天の時どうするのかな?」「午後しか日が当たらなくてもいいのかな?」「干しあがりはどう判断するんだろ?」と、いろいろな疑問が残ってしまって、今一歩踏み出せない。
和風のレシピが中心なのも、ちょっと残念。
でも、いろいろ参考になります。
本の左下に載っていたマメ知識、冷蔵庫の移り変わりとか、いくつかのテーマがあったけど、戦時中レシピがとても面白かった。
干物は一歩間違えると確実に、腐敗物へとまっしぐらですから、
ナカナカにリスキーですよね(笑
保存が目的ならとりあえず冷凍庫に入れておく、ってコトで(笑
by コステロ (2008-09-14 11:07)
そうなんですよ!!
腐敗物になったのか、干物になったのか、判断できる自信が自分にはありません(^^;)。
この著者も、「○カ月置いたのをみんなで食べたけど平気だった」って記述があって、体当たりで大丈夫か実践してますし、かなりリスキーです(笑)。
by choko (2008-09-14 22:11)