「ミスト」監督フランク・ダラボン:確かに「衝撃のラスト」ではあった [映画:ホラー・サスペンス]
7.5点
スティーブン・キング原作。
DVDのパッケージには「あまりに衝撃的なラスト」とのキャッチがあるこの作品。
激しい嵐の後、とある田舎町を覆いつくした「霧」。
その中には、何か恐ろしいものが・・・。
買出しに行ったスーパーマーケットに閉じ込められた、主人公デイヴィットとのその息子ビリー。
そして、町の人達。
彼らは、今まで体験したことのない恐怖に遭遇する。
この手の小さな町を舞台にした作品は、人知れず町で奇怪な現象がおき、
それが拡大していく・・というパターンが多いんだけど、この作品は展開が速い。
ほとんど予兆もなく、突然、霧に覆われるスーパーマーケット。
そして、閉じ込められてしまう人々。
スーパーマーケットに閉じ込められるというのは「ゾンビ」を思い出すけど、
もっと小さな町のスーパーが舞台。
霧の中に潜む「何か」も怖いけど、それより狭いスーパーマーケットで、
疑心暗鬼になったり、恐怖にかられた人々の行動の方が怖かったりもする。
「結局一番怖いのは人間」というのは、キングらしいと思うけど、
「何か」が怖いのか、「人間」が怖いのか、中途半端になってしまっている気も。
それでも、緊迫感溢れる展開で、飽きずに最後まで見ることができました(^^)。
この後は、ラストに少し触れるので、見ていない方は注意!
さて「衝撃のラスト」は、確かに衝撃でした。
でも、「衝撃のラスト」に持っていく為の流れが弱くて、
どうしても「衝撃のラスト」を演出するための「衝撃のラスト」という感がぬぐえなかった。
子供が父親とする約束も、不自然な台詞だったし。
この辺、もっと巧くできていれば、傑作!と思ったかもしれない。
少し残念。
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