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「日本人なら知っておきたい日本文学」蛇蔵&海野凪子著:「日本人の知らない日本語」の著者の新作♪面白い! [本:コミックエッセイ]

日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

  • 作者: 蛇蔵
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/08/25
  • メディア: 単行本
7.3点

日本語学校の生徒たちの超個性的なキャラクターと笑えるエピソード、
そして日本人ですら曖昧な日本語の知識を面白く、またわかりやすく描いたコミックエッセイ
日本人の知らない日本語」(リンク先感想)の著者の新作。

タイトルの通り、日本文学の解説コミック。
「日本文学」と言っても、サブタイトルに「ヤマトタケルから兼好まで」となっているように、
扱っているのは平安時代の日本文学中心。

清少納言(枕草子)、紫式部(源氏物語)、源頼光(今昔物語)、吉田兼好(徒然草)・・など計9作品。
作品の解説ではなく、作者の人となりや解説がメイン。

何事もすっぱりはっきり言い切る、サバサバした清少納言。
枕草子にも「子供が物を壊しているのにニコニコ笑うだけの親はどうにかして欲しい」
「昼間からいちゃつく不細工なカップルは見苦しい」など、今でも共感できることがたくさん。

それとは対照的に、当時の女性の評価を気にしてわざと賢くないふりをしたという紫式部。

陰陽師として有名な安倍晴明の伝説がどう作り上げられていったのか、
そして実際の安倍晴明の生活や性格は?なんかも。

本の中でも指摘されてるけど、
清少納言=枕草子=春はあけぼの、
吉田兼好=徒然草=随筆・当時の生活
などのように、受験の為、ポイントだけ丸暗記してた著者や作品。
それらの作品や著者の、時代背景や、ちょっとしたエピソードを知ることによって、
身近に感じられるようになりすごくよかった。

藤原道長などは、「道長・頼通の時が藤原氏の最盛期」ぐらいのイメージしか無かったけど、
運で登りつめたことや、豪胆な性格だけではなく、孫の誕生に大喜びの、
普通のおじいちゃん(紫式部の日記より)なんてエピソードが残ってたりと、
この本を読むことでより鮮明に身近に。

他の作者のいろんなエピソードや、
平安時代の人も今と変わらない気持ちを持ってたんだなーって事が、
面白く書かれていて、一冊まるまる楽しめました♪

小学生(ちょっと早いか?)・中学生・高校生にもすごくお薦め♪
古典や歴史の勉強が、今までより楽しくなると思います(^^)。

古典って、ほとんどわかんないなーって、苦手~(それは私)って大人にもお薦めです(^-^)ノ。
ただ、全体はサラっと浅く、諸説ある場合、特定の説を書いてたりするので、
この手のことに詳しい人には物足りない気も。

私の場合、古文は嫌いで(まだ漢文の方が良かった)、有名な古典でちゃんと読んでるのって一冊も無し。
源氏物語だけは、現代語訳と漫画とかをちょこちょこ読んだ程度。
百人一首は、中学生の時全部覚えたけど、若さの記憶力パワーで、意味考えず丸暗記(爆)。
そんだけ、古文苦手。
私みたいな人には(^^;)、楽しめます♪
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