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「あなたが怪」大田垣晴子著:日本の妖怪を、現代人の姿に照らしあわせると・・・ [本:コミックエッセイ]

あなたが怪 (幽BOOKS)

あなたが怪 (幽BOOKS)

  • 作者: 大田垣晴子
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 単行本
7点

「旧鼠(窮鼠ではない)」とは、歳を経て妖怪になった鼠。
それを「若いころはか弱かった娘さんが、歳をとって肝っ玉ばあちゃんになる」ようなことかと比喩。

「ぬっぺぽう(のっぺらぼう)」を「厚塗して化粧落としたらびっくり」「体中補正下着に覆われて、
服を脱いだら・・・」と現代女性と比較。
でも、「ぬっぺぽうのように驚かす為」ではなく、「オンナとして愛されたいゆえの装い」と、
その視線は、温かい。

最初は小さいお坊さんだけどみるみる巨大になる「見越し入道」は、ふんぞり返ったり、足を開いて座る
態度の大きなオヤジと比較。
虚勢が無くなれば小さいオヤジとチクリ。

天井から突然ぶらさがってくる「天井下り」では、自宅の電灯に「チャッキー人形がぶら下がっていた」
という、著者の友人のいたずらエピソードが←全く知らないで、これ見たら怖いね(^_^;)。

ということで、ちょっとした風刺、あるあるという現代人の姿、著者自身のエピソードなどが、
日本の妖怪の紹介と共に描かれていて、面白い。
大田垣晴子の、ほのぼのしてるけど淡々とした作風が好きなら楽しめる一冊。

ただ、妖怪の怖さはあまり無いので(どちらかというと親しみ安さとか、変な妖怪いるなーって
印象が強い)、自分的には点数がちょっと低め。
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コメント 2

コステロ

『妖怪の怖さはあまり無い』と仰いますが、
男からしたら「厚塗して化粧落としたらびっくり」とか
「体中補正下着に覆われて、服を脱いだら・・・」なんてのは、
ヘタな妖怪よりよっぽどおっかないです(笑
by コステロ (2012-12-10 11:22) 

choko

コステロさん

「女性の秘密」=「妖怪より怖い」ですか(笑)。
確かに、そうかも。
というか、妖怪の元ネタが女性ってかなりありそうですもんね(^^;)。
でも、女性な自分にはあまり怖くないです(笑)。

by choko (2012-12-10 20:31) 

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