「田舎暮らしはじめました-うちの家賃は5千円」グレゴリ青山:ディープな田舎暮らしにびっくり! [本:コミックエッセイ]
7.5点
アジアを中心とした数々の旅行記が面白いグレゴリ青山の田舎での生活記。
ご主人と和歌山のど田舎に引越し、そこでの生活の様子は、「旅のグ〈2〉月は知っていた」などでも
紹介されているので、被る部分が多いかなと心配したのだけど、被っているのはほんの一部。
今まで語られていなかった、よりディープな田舎暮らしの話が載ってます。
カラー写真も載っており、家賃5千円の家の全貌もわかります。
田舎暮らしに対する憧れや夢と現実のギャップを鋭く突くとともに、
普段では気が付かない田舎暮らしの良さ、そして難しさなどが、詳しく語られています。
薪風呂の厳しさに直面し、想像を絶するような虫の襲撃を受け、自分たちの排泄物と格闘する著者。
畑仕事の楽しさや、田舎で猫と暮す話なども載って、田舎ライフのいろんなエピソードてんこ盛り。
なかなか楽しめる一冊。
お勧め(^^)。
「百性貴族」荒川弘:鋼錬の作者が送る最高に面白い農業エッセイV(≧∇≦)V [本:コミックエッセイ]
百姓貴族 (ウィングス・コミックス・デラックス) (WINGS COMICS)
- 作者: 荒川 弘
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: コミック
8.5点
「鋼の錬金術師24巻」がでましたが、もう一冊同じ著者によるエッセイマンガの紹介。
「鋼の錬金術師」の作者は、畜産と農業兼業農家の生まれで、農業高校卒、
漫画家になる前は、家の農業を手伝っていたという。
その時の経験や知識が詰め込まれた農業エッセイ!
もう、最高に面白いV(≧∇≦)V。
畜産・農業トリビア満載。
北海道の大自然や幼少期の体験はインパクト大!
ひぐまが捕獲されると、死骸が引き回しの刑(?)にあったとか、
畑で鹿や鮭が捕れるとか、北海道スゴすぎΣ( ̄ロ ̄lll)!!と絶句すること間違い無し。
農業高校の話も、「もやしもん」の農大のエピソードを超えるインパクト。
今の農家が遭遇している問題をシニカルに描いたり、
農家の常識と一般の常識の違いが語られていたり、
ブラックで面白く、想像を絶するエピソード満載!!
「鋼の錬金術師 」の巻末4コマが好きな人なら、絶対楽しめるはず!
お勧めV(≧∇≦)V。
ほんと、面白いよ~!!
このエッセイを読むと、著者が女性というのが、ますます信じられなくなる。
「鋼錬」の巻末の4コマから伺うことができる著者の姿も、女性とは思えないんだけど(^^;)。
「理系の人々」よしたに著:あるあるネタ多し! [本:コミックエッセイ]
7点
「ぼく、オタリーマン。」の著者による、「理系」にカテゴライズされると思われる行動をネタにした4コマ漫画。
「あーーー、理系の人ってこういうことやりそう、思っていそう」ってネタもあったけど、
理系・文系関係なく「こういう人っているな」って思うネタも多かった。
私は、文系だけど、自分がやりそうな(やってる)事もあったし、
旦那は、理系だけど、全部が当てはまるわけではなかったし。
でも、どちらかというと、旦那の方が当てはまるかな?ってネタは多かった。
家の旦那、人の名前とか住所とはほんとびっくりするくらい覚えないけど、
「URL」が何の略かとか、確かに技術用語に関しては、しっかり覚えてるし(こういうネタが載ってる)。
全体的には「オタク」にこういう人多いな・・って思うネタが多かった気も(^^;)。
理学部系と工学部系は、同じ理系でも違うというのには納得。
学部ごとにカラーはあると思うし、理系が一番変わった人が多かった印象はある。
変人度が高い、もとい個性的な人が目立ったというか(^_^;)
「あるある」「ありそうありそう」ネタが多いので、読んでて楽しめました。
「鳥類の日々」たかの 宗美:タイトルに偽りありだよ(-_-;) [本:コミックエッセイ]
4点
4コマ漫画家、たかの 宗美の初期作品集。
でも、タイトルからそれはわからない。
「とりぱん」のヒットのおかげで、鳥ネタの本が売れていたので、このタイトルにしたって気がする。
そのタイトルに騙されて、「たかの宗美」ファンでもないのに買ってしまった私はいい鴨??(-_-;)
鳥関係のコミックエッセイかと思ったら、鳥ネタは半分ほどだし、
初期作品なのもあってネタもこなれておらず、面白くない話が多かった。
というか、前半の鳥ネタがかなりつまらなかった。
鳥を観察してどうこう・・って話は少なく、図鑑などでわかる薀蓄に、
著者が勝手にあれこれつけたもの(この部分が面白くない)が多い。
後半の短編、家に犬が来た話とかの方がまだ面白く読めたけど、
それでも、初期作品のせいか、絵も不慣れだし、全体的なレベルが低い。
たかの宗美ファン以外は買う必要が無いと思う。
「実録!!コンビニバイト日誌」一コマ漫画でコンビニバイトの実情を! [本:コミックエッセイ]
7点
イラストレーターをする傍ら、コンビニでバイトに励む著者が、
コンビニバイトの日々を綴った1コマ漫画集。
変な客、コンビニの裏事情、バイト仲間とのやり取り・・・etc。
4コマじゃなく、1コマなので、とにかくネタ数が膨大。
帯によると「519」あるらしい。
こんな変なお客さん(良くいえば個性的)が、来るのか~!
って感じで変な客ネタはかなり面白い。
また体育会系の一団の行動とか、朝寝起きのままでくる女捨てたオバサン達とか、
エロ本を買う&立ち読みするオジサン達などのネタは、
ありそう、ありそうと、うんうんうなずきながら読んでしまった。
コンビニの裏話もなかなか興味深いものが。
客がレジに並んで、長蛇の列になると焦るという話は、コンビニでバイト中の友人も言ってた。
友人の話だと、一人並ぶと、ダダダダーっと並ぶそうだ。
著者は、そういう時、おばあさんがゆーーーっくりゆーーくりお金出すと
イライラしちゃいけないのに、イライラする・・・なんて事を書いてた。
友人は、自分が客として行ったコンビニで、そういう状況に出くわすと、
わざわざ列に並んで列を長くしてるらしい(それも途中で抜ける(^_^;))。
人として、友人の方が終わってるぞ(^_^;)。
著者がそうなのか、コンビニの店員さんがそうなのか、
思ったより客の行動を見てたり、お客さんを覚えているもんなんだなーと思った。
自分も変な客にカウントされないよう気をつけないと(^_^;)。
最初にも書いたように1コマでネタが多いので、かなり読み応えがあります。
ただ、後半ネタ切れで、バイト仲間話などがメインになっちゃってるのが惜しい。
コンビニバイト経験者、コンビニが無くては生きていない人に、特にお勧め!
「ぶんぶん堂のグレちゃん-大阪古本屋バイト日記」グレゴリ青山:古本屋の裏がよくわかる!面白いV(≧∇≦)V! [本:コミックエッセイ]
8.5点
グレゴリ青山は、絵はヘタウマ系だけど、
アジアなどを貧乏旅行したコミックエッセイが好きで、よく買っている。
京都人の裏(?)を描いた「しぶちん京都」も面白かった。
そして、この本は、著者が古本屋でバイトした事を描いたコミックエッセイ。
変な客や、同じビルにいくつも入っている別の古本屋さんの超個性的な店主達の話。
古本屋を綺麗にしたり、リストを作ったり、古本屋の店主が集う古書市の話があったり、
とにかく古本や古本屋にまつわる話が満載♪
そして、どのエピソードも面白いV(≧∇≦)V。
今はブックオフなどチェーン店系の古本屋に押されて、数が減ってしまった古本屋さんだけど、
こういうのを読むと応援したくなっちゃいます。
本が好きで、絶版ものを古本屋で探したことがある人にお勧めV(≧∇≦)V!!
絵柄で敬遠せず読んでみて下さい♪
「つれづれふたり暮し」たかはしみき「セキララ結婚生活」けらえいこ:結婚生活の実情、うんうんうなづいてしまう [本:コミックエッセイ]
7.5点
7.5点
両方とも、結婚生活の実態、実情を描いたコミックエッセイ。
結婚前に思い描いていた結婚生活と、実際の結婚生活には大きな隔たりがあるのが普通。
理想と現実のギャップに戸惑いつつ、お互い折り合いをつけながら、
新しい生活・自分達の家庭を作っていく様がよくわかる。
「セキララ結婚生活」は、結婚したばかりの頃読んだので、共感しまくりだった(^_^;)。
ほーんのちょっとした価値観の違いとか、旦那が私の習慣や、想像とは違う行動を
とる事への不満とか、「どこでもそんなものなのねー」って思えて、随分不満が解消された本でもある。
「セキララ結婚生活」は、「あたしんち」のような、ちょっとシニカル(?)な笑いが中心。
著者が怒りを爆発させる様も、「あたしんち」の母に似ている(この作品に登場する著者の母は
キャラクターが「あたしんち」の母にそっくりだけど←元か?)。
それに比べると、「こげパン」で有名なたかはしみきの「つれづれふたり暮らし」は
ほのぼのした笑い。
夫婦喧嘩の描写などもあるんだけど、「バトル」の「セキララ」、「ぷんぷん」って感じの「つれづれ」。
似たようなエピソードも取り上げられているけど(みなほんと同じようなことでぶつかる)、
書く人によってすごく雰囲気が違うのが面白い。
これから結婚する人、結婚したばかりの人にお勧め!
結婚生活が長い人も、昔の新婚生活時代を思い出せていいかもしれない(^_^)。
「こんな嫁ですみません」「結婚一年生」入江 久絵著:だめ嫁の鏡? [本:コミックエッセイ]
7.5点
ちゃんと読んでないので点数つけられず
「こんな嫁ですみません」はダメダメな自分の嫁生活を描いたコミックエッセイ本。
・ちくわを袋のまま食卓に出す(さすがにこれはやらないな(^^;))
・レシピ通りに作ってるのにまずい料理(たまにまずいのは作る)
・朝、旦那を送り出してからの2度寝(たまにやるよ・・)
・ゲーム・インターネット・2度寝・漫画全巻読みで潰れる1日(最近は無いけど、昔はやってた)
などのダメ嫁ぶりだけではなく(あー、自分もかなりダメ嫁)、
化粧やファッションも「残念」な状態になりがちなこと。
結局「とりあえずファンデぬっとけ」状態に陥ってしまう事、
ネイルアートにチャレンジするも不器用であっという間に挫折した事・・etc
まぁとにかく著者のダメ人間ぶりが「これでもかっ!」と羅列されてるわけですが、
何個か自分と同じだったり、自分も同じ事をしそうなことがあるのが痛い(^^;)。
自分のダメ嫁っぷりに自信をなくしてる人が読んだら、
上には上がいる・・って勇気付けられる気がする。
後、自分の身を振り返って反省するとか。
これより、もっともっと上って人もいるかもしれないけど、
それはそれで、日本一のダメ嫁!って事できっと誇れるよ(^^;)。
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「結婚一年生」は、「こんな嫁ですみません」と同じような結婚生活ダメ嫁コミックエッセイかと思って読んだら、
「結婚生活ハウツー」ものだった。
著者のダメ嫁ぶりはそこかしこに出ているけど、
「料理のできないダメ嫁」→「料理の専門家に教えを請う」
「家計の管理のできないダメ嫁」→「エコノミストに教えを請う」
というような内容で、ダメ嫁ぶりを堪能できる内容ではなく、
純粋に、結婚生活を始めたばかりの新妻(^^;)向けの内容。
貯蓄・保険・家事・料理・家を買うなど新婚生活で抑えておきたいことのハウツーが満載。
でも、情報が多すぎて、コミックエッセイだから気軽に・・と思っていると読むのが嫌になるかも。
漫画形式なんだけど、情報がすっきり整理されておらず、ちょっと読みにくい部分もあるし。
こちらは、本当に結婚したばかりで、
家事も保険も家計もなんにもわからない、新婚生活五里霧中って人向け。
「あしめし」葛西 りいち:漫画家アシスタントの生活を描いたコミックエッセイ [本:コミックエッセイ]
あしめし (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 葛西 りいち
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/04/30
- メディア: コミック
7点
漫画家のアシスタントをしている著者が、その生活を描いたコミックエッセイ本。
ブログに載せたものをまとめたらしい。
著者のブログは「アシでメシが食えんのか」。
最近、漫画家のギャラが安くてアシスタント代などを払うと足がでる・・・
なんて話題が出たりするけど、漫画家のアシスタントを現役でしている人の話というのは、
知ることがなかなかできないので(漫画家の回想で、アシスタント時代の話が出たりはするけど)
なかなか興味深い内容だった。
アシスタントの生活だけじゃなく、漫画の持ち込み話・編集者とのやりとり、
コミケ参加の話なども載っているけど、一番面白かったのは、
漫画家さんの実態。
無口で高学歴できっつーい言葉を吐く漫画家さんて誰?
400万部も売ってるのに、マックでご飯食べてるらしい・・・。
少しメリハリにかけるかなーとは思うけど
(だらだらした日常を描いているのでしょうがないと言えばしょうがない)、
漫画家アシスタントという知らない世界を垣間見ることができるので、
興味がある人はどうぞ♪
「オンナノコのおたしなみ」大田垣晴子 [本:コミックエッセイ]
7点
タイトルから推測できるような「オンナノコのマナーや作法」だけでなく、
オンナノコが気にしてる事、気をつけてる事などを、いろいろな視点から書いた、イラストエッセイ本。
「男にオゴるテクニック」「サウナにおきてなし!」「賢者に学ぶ!?プレゼント」などのテクニック編、
「ネットの社交=ネチケット」「ケイタイにモノ申す!」などのマナー編、
「「コワイ」とつきあう」「アイドルを追っかけろ」「手作り大好き」などのホビー編、
「タルまずユルめず」「美肌のために」などのスタイル編、
「オトコ的料理」「ケッコンする・しない・したい!」「洗濯キライ」などのライフ編、
「どっぷり歌舞伎ワールド」「温泉ゆくなら」などのイベント編、
の6つのテーマで成り立っている。
かなりいろいろなテーマを扱っているので、自分が気になっている事がいくつか載っていると思う。
また著者の考え方、行動が、かなり独特で(年代の差というのもあるのかも)、
面白いし、こういう考え方をする人もいるのね、って感じで参考にもなる。
「賢者に学ぶ!?プレゼント」は、女性に比べて、男性はプレゼントを選ぶのが下手って事に共感。
家の旦那も、この本に載ってるように、とんでもないものを選ぶし、
リクエストしても微妙に間違った物を買ってくる。
「食べられませんはいけません」は、食事中に「食わず嫌いする」「食べ物の苦手な部分を話す」
「食べ物にまつわる嫌な思い出を語る」をされるのは嫌だっ!という著者の見解が。
やー、私はやってたな~(-_-;)。
相手にされてもあまり気にならないし。
息子が食わず嫌いするのは、頭に来るけど。
読めばそれなりに面白いけど、雑誌に連載されていたのが
2000年~2001年なので、ちょっと話題が古いと感じる部分も。
まぁ私くらいの年代だと10年前くらいでも、ちょっと前??とか思っちゃうけど、
若い人だと、古すぎるって思うかも。
「女どうしだもの」「女どうしだもの そろそろ2年目」女だらけの職場って大変っ! [本:コミックエッセイ]
7点
7点
女性の一人暮らしのあれこれを綴ったコミックエッセイ「独りでできるもん」の著者が、
今度は自分の職場「デパート」でのあれこれを綴った本。
「デパート」と言えば、女性だらけの職場。
女性が多い職場は大変だと言われるけど、「本当に大変そう!」って思ってしまった。
お局様の派閥に挟まれ、
優しい先輩や陰険な先輩達、いろいろなタイプの先輩にとの付き合い翻弄され、
要領がよく男性受けのよい同僚に振り回され、
ちょっといいなと思う男性は、争奪戦状態で、著者は完全カヤの外。
「独りでできるもん」でもそうだったけど、ちょっと不器用で情けない著者の姿が、
応援したくなるような、じれったくなるような、そんな不思議な感情を抱かせる。
職場で花見に行っても、「男性と女性」「おばさん軍団」「女性ばっかり」のグループの中、
盛り上がっている「男性と女性」のグループに入りたいと思いつつ、
「女性ばっかり」のグループに入ってしまう著者。
意を決して「男性と女性」グループに行くが、独りポツン。
注目を集めようとBBQで物を焼き始めるが、集まってくるのはおばさんばかり・・。
頑張ってるけど、空回りしちゃう著者。
そんな失敗を繰り返し、後悔したり落ち込んだり、
でも最終的には「まっいっか」と前向きに生きてる著者のライフスタイルを見ていると、
ちょっと癒される気もする。
女性の職場「デパート」の裏側が見えるのも面白い。
私は、女子高出身だけど、通っていた女子高はかなりサバサバした校風だったので
(中性化というかおっさん化していた(^^;))、
「女性ばかりのドロドロした状態」って経験した事がない。
私が、今こういう状態に置かれたら、やっぱり苦労しそうだなー。
若い頃だったら、無神経に乗り切っていた気がするけど
(昔は、すっごくマイペースだった)。
パートをはじめたら、こういう状況になる可能性もあるので、
そういう対処法を知るにも(著者は成功していないけど)いい本なのかもしれない。
「モノ語り 一題二話」「元祖・体験道」「ふつうのファッション」「わたくし的読書」大田垣晴子 [本:コミックエッセイ]
7.5点
6.5点
ギリギリ7点
大田垣晴子の本、4冊。
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「モノ語り 一題二話」は、タイトル通り、1つのテーマで二つの話。
著者の、物や出来事に対するよもやま話集。
例えば、テーブルという題で「食卓」と「仕事机」に関して語ったり、
辛味調味料の題で「七味」と「柚子胡椒」に関して語ったり。
音の出る人形という題では「チャッキー」と「ハロ」。
映画「チャイルドプレイ」にでてくる殺人人形「チャッキー」と、
ガンダムの「ハロ」という組合せも異色だけど、
怖いものが苦手な著者が、似ていると言われて「チャッキー」をプレゼントされ、
本人もそれを少し認めているというのが衝撃(^^;)。
本人の似顔絵と、チャッキーの共通点って全く無いんですが(^^;)。
徒然なるままに、物について語りました~といった感じのあっさりティストの一冊。
すり鉢とか画材とか、著者がこだわりのある物に関する話は、
参考にもなった。
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「元祖・体験道」は、著者が体当たりで頑張った体験物。
1つの体験で見開き2ページなので、シンプルにまとまっているんだけど、
とにかく体験しているものの数が多いので、すっごく参考になった。
誰でも、1つくらいは、やってみたいなーって思うテーマがあるんじゃないだろうか。
スポーツ系・ダンス系が多く、筋肉痛になりながらも、頑張ってる著者はすごいとも思った。
本人は、運動不足で・・・なんて書いてるけど、元々運動が嫌いって人ならやらないし、
できないんじゃないかな?って事にもチャレンジして、そこそこの結果をだしてた。
スポーツ系では「ボディボード」「スノーボード」「ラフティング」「モトクロス」
「水上スキー」「マウンテンバイク」「ワカサギ釣り」・・その他いろいろ。
一歩間違ったら怪我をしそうな物も入ってるし、最初は怖がってても、
最後には楽しんでしまう著者はすごい!
ダンス系では「フラメンコ」「ベリーダンス」「タップダンス」「着付け舞」・・・etc。
「フラメンコ」ってすっごく難しいのがわかった。
踊りながら着物を着ちゃうという「着付け舞」は変だったよ(^^;)。
タップダンスはちょっとやってみたくなった。
カルチャー系は「シュガーアート」「香水教室」「南京玉すだれ」「フォトジェニックレッスン」・・etc。
「フォトジェニックレッスン」(写真写りをよくする教室)、「クレニオセイクラルワーク」(頭蓋骨マッサージ)
など、知らなかったものや、築地散策なんて体験も入っていて楽しい。
ディープチャレンジという章では、「お見合いの世界」「催眠術」心霊スポット」「自衛隊一日入隊」
「探偵入門」「シャチと泳ぐ」等、本当にディープな体験がいろいろ。
シャチと泳ぐ体験は、すっごく楽しそうで、やってみたーい!!と思ってしまった。
もう少し詳しく知りたいなーと思うものもあったけど、
とにかく体験した種類が多いので、興味があるものも多く、楽しく読めた。
また、著者の写真もたくさん使用されているから、本人を見たい人にもいいかも。
ただ、体験を行ったのが1995~1998年、出版されたのが2002年。
データが古いのが難点。
それでもお勧め!!
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「ふつうのファッション」は、著者の趣味らしい、路上観察の集大成?
銭湯での女性の下着、若母のスタイル、中年女性のスタイル、ラーメンに行列する人・・・etc。
とにかく、いろいろな所で、そこにいる人を観察し、着ている服や髪型のデータを取った本。
並んでいる人がイラストとして書いてあるものあり、
髪型ならショート何人、ロング何人・・・なんてデータ
(といっても数字ではなく、イラストで書いてあり、色などのメモも)のことも。
服装も、Tシャツ5人なら、5個のTシャツのイラストが書いてあり、小さく色などのメモが。
しかし、小さくメモした色や柄の説明をずーっと読むのは辛い。
カラーだったら良かったのに・・と思ってしまう事が度々。
それでも、人のファッションの傾向が見えてくるのは面白かった。
中年女性のスタイルは、完全な実用重視だし、
ファミコンショップに出入りする青年のスタイルにも、傾向がある。
ファッションだけではなく、つり革の握り方なんてのもあった。
10年も前なので、流行のファッションは変わっているけど、
「傾向」は変わってないのかも。
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「わたくし的読書」は、毎回テーマによって、いくつかの本を紹介し、
テーマに対して、著者が本から受けた影響や、本の紹介、著者の見解などが書いてある。
ただ、「本の紹介」という部分はかなり弱く、
例えば「大阪魂!」というテーマでは、
「なにわのアホぢから」「大阪学」「ばかたれ、しっかりせ」
の3冊のタイトルが紹介されているが、本の内容に触れている部分はなく、
大阪人に関するエッセイ的な内容になってしまっている。
「大阪魂!」のような内容の章は多く、
タイトルだけで内容に触れられていない本がたくさん。
もう少し本の説明が欲しかったなーとも思う。
本の紹介・感想は期待せず、イラストエッセイ本だと思って読んだほうがいいかな。
それでも、いくつか気になる本が載っていたので、合格点。
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4冊の中で一番のお勧めは「元祖・体験道」でした。
「こんな生活」「小さなモンダイ」「くいしんぼマニュアル」「きょうのごはん」大田垣晴子 [本:コミックエッセイ]
大田垣晴子をいくつか読んで見た。
「くいしんぼマニュアル」と「きょうのごはん」は食に関するイラストエッセイ。
著者の食に関する拘りや、ちょっとしたウンチク、手軽に作れるレシピが載っていて楽しい。
両方続けて読んだら、テーマが似ているのもあって、内容がごっちゃに(^^;)。
どっちを読んでも、楽しいです。
「こんな生活」は、著者の一人暮らしに関してのいろいろ。
和のアンティークの家具が好きとか、自分の部屋のレイアウトとか、
1人暮らしだと困ること(夜急に怖くなったりなんか)とか、
そんなことが取り止めもなく書いてある。
「小さなモンダイ」は、タイトル通り、大げさに気にするほどではないけど、
ちょっと気になる事のいろいろ。
足の小指の爪が無いくらい小さくて、他の人がそうじゃないのを知ってショックを
受けたとか(私も足の小指の爪は小さい(^^;))、マニキュアを塗った爪を維持するのは大変だとか、
著者本人が「小さなモンダイ」と捉えた、日常のちょっとしたことが書いてある。
大田垣晴子のエッセイイラストは、共感できる部分も多いし、
絵柄が素朴なのもあってか、押し付けがましさがなく、
共感できない部分でも、
「なるほど~そういう考え方もあるのね~」
と読めるのがいい。
絵がメインで文章が少ないので、あっさりしているのも、読みやすい。
詳しく知りたいことがあっさりな事もあって、物足りない事もあるけど、
食べ物やお酒に関しては、本人が好きだからか割と細かく書いてある。
ほとんどの本に、簡単に作れるレシピが載っているのも参考になる(ダブっているものもあるけど)。
図書館で、大田垣晴子の本を何冊か借りたので、もう少し読んでみるつもり。
伊藤理佐「おんなのはしょり道」「伊藤潤二の猫日記よん&むー」流水りんこ「印度定食屋繁盛記 働く!!インド人」 [本:コミックエッセイ]
最近買った漫画第2弾・・・コミックエッセイを。
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伊藤理佐の「おんなのはしょり道」は、スキンケアやメイクなど、
女性なら毎日やらなきゃいけないことを「はしょる」事に挑戦してみた著者のコミックエッセイ。
似顔絵から「スッピン」でも平気そうなイメージがある伊藤理佐だけど、
スキンケアやメイクに気をつかっているのにはびっくり(^^;)。
そして、肌が異常に弱いらしく、手作り化粧品にチャレンジしては
被れまくったりしてもいます。
まつげのエクステをやってみたり、馬油をつかってみたり、岩盤浴に通いつめたり、
体験ネタも多数。
下着を上下黒で全部揃えていて友人に呆れられたり、
立派な化粧品ポーチを「すごい美人のポーチみたい」と指摘されたり、
(「すごい美人のポーチ」ってなんとなくわかるのが笑える)
メイクもせず、洗顔もせずにいたら、肌が潤ったり、
美容に関するネタが多いので、女性なら楽しめるかな?
日々のメイクやスキンケアを少しでもはしょりたい人に。
失敗話が多いので、すごく参考になるわけではないけど、
共感はできると思う。
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伊藤潤二の「伊藤潤二の猫日記よん&むー」は、最近流行の猫に関するコミックエッセイ。
漫画家って猫を飼ってる人多いなーと改めて思う。
伊藤潤二の飼い猫との日々や、飼い猫を溺愛してる様子が描かれているんだけど、
絵柄が絵柄なので
内容的には「ほのぼの」の部分ですら、
不気味(^^;)。
猫が超好きな人は、この絵柄でも、猫を愛くるしいと感じちゃうんだろうか?
猫好きな人だけじゃなく、可愛らしいはずの内容と、絵柄のギャップを堪能したい人にも。
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インド人と結婚した漫画家流水りんこは、今までに「 インド夫婦茶碗 12 (12) 」や「 インドな日々 (3) 」など、インド人とのカルチャーギャップを描いたコミックエッセイ漫画をたくさん出している。
以前は、読んでいたんだけど、内容が子育て系になってしまって、
子育て一段落の私としては、それほど読みたい内容でもなくなってしまい
最近は読んでなかった。
でも、今回は子育て系ではないみたいだったので、買ってみた。
カレーのレシピが載ってるかなーという期待も(以前のコミックエッセイでも、少しだけど載ってた)。
インド人であるご主人のサッシーさんのワーキング日記みたいな感じ。
国際結婚して、来日したサッシーさん。
ちゃんとした就労ビザを持っていても就職するのは大変
(持っている方が、就労条件が整っている必要があるので難しいのだとか)。
めげずに就職活動を頑張る姿は、偉いなーと思った。
途中、シャカリキになって働き、最後には、自分の店を持つ事になる。
だけど、店を持つには、不動産探しや手続きだけではなく、店の備品、従業員、etc・・・
と膨大にやることがあり、開店準備がいかに大変かが伝わってくる。
また、仕事をする上で、人との繋がりが、いかにありがたいのかがわかる本でもある。
仕事を探している人、仕事に疲れている人、お店を持ちたいと漠然と思ってる人、
そんな人に、元気をわけてくれる本。
何事も前向きって大切だなーと、この本を読んで思った。
期待したカレー系レシピは、あまり載ってなくて残念。
サッシーさんのお店に関しての詳細も載ってます。
「カルトの泉」 唐沢 俊一・ ソルボンヌK子 [本:コミックエッセイ]
6.5点
唐沢俊一とソルボンヌK子の共書には、他にも「 三丁目の猟奇 」「 泣ける猟奇 」・・etcと、猟奇事件を扱ったものがいくつも出ているけど、この本のメインは、猟奇事件でも、カルト宗教で起きた猟奇事件を扱ったものが中心。
集団自殺、死んだ信者を治療中と主張(この事件にも「グル」が出てきたなー(^^;))、小さいカルト宗教内での連続殺人・・・等、カルト宗教が人を狂気に駆り立てる様が描かれている。
ただ、絵も話もクセがあり、誇張もあるので、事件の詳細を知りたいという場合は、不向きな場合も。
でも、こんな事件があったんだ~!と知る手がかりにはなる。
新年になって、ずっとサボってたけど、一冊目がこれなのもなぁ(^^;)。
たかはし みき:「大好きもちもちパン!」「まいにちトースト」「○○の瞬間」「ふたりぶんの朝ごはん」「らくウマ!どんぶりレシピ」 [本:コミックエッセイ]
「だいすき! もちもちパン」 (Rucola Books ルコラブックス)
- 作者: たかはし みき
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2006/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「うちの3姉妹・5巻」発売 [本:コミックエッセイ]
- 作者: 松本 ぷりっつ
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
息子が大好きな「うちの3姉妹」の5巻が発売。新刊発売のペースが早いなぁ。
今回「うちの3姉妹」が5冊入るというトートバック付きバージョンもあったけど、小さくて実用的じゃないので、普通版を購入。
3人のフィギュアとか付いてたら、「どこに飾るんだーー」と自分に突っ込みを入れつつも買ってしまう気が。
相変わらずマイペースの3姉妹の笑える日常が載ってます。
「ダーリンは外国人」「英語が出来ない私を責めないで」他小栗左多里の本 [本:コミックエッセイ]
ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。
- 作者: 小栗 左多里
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
- 7点
- 作者: 小栗 左多里, トニー・ラズロ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2005/03/04
- メディア: 単行本
- 8点
「イタリアで大の字」を読んで、他のも読んで見ようかな~と図書館で借りてみた。
相模原市はオンライン予約が出来ないので不便なんだけど、予約が手軽じゃない分、「あれっ?」って思う本が貸し出しされずに残ってる事がある。このシリーズも町田市の図書館では予約が何人か入っていた本だけど、すぐに借りる事ができた。
日本語ペラペラで、言語オタクとも言えるご主人を持つ著者のコミックエッセイ。
「ダーリンは外国人」「ダーリンは外国人2」には、異国の人と暮らすカルチャーギャップが描かれてはいるんだけど、言葉による問題が少ない事や、ある程度お互いの文化を認め合っている事から(これはこれで素晴らしいと思う)、「異文化との遭遇」というより、「夫婦の考え方の差」に焦点が当っている気がする。 私が読みたいと思うのは「異文化との遭遇」の方なので、この手の本が好きなのに、今までなんとなく食指が動かされなかったんじゃないかなぁ(立ち読みで少しは読んでた)と読んで見て思った。
ちゃんと読んだらそれなりに面白かったが、インパクトは小かな?
4冊読んで見て1番面白かったのは「ダーリンの頭の中」。
言語オタクのダーリンが語るいろいろな国の言葉に関するウンチクが詰まっている。
学校で習った英語の発音や文法が事実とは違ってる事や、英単語の成り立ち、日本語のメリット・・と言葉に関して、いろいろと目から鱗!という内容が書いてあった。そして、漫画なので堅苦しくなく、わかりやすく、面白い!
いくつか入っているダーリンのコラムの中に「1日1回ヘー!と思いたい」というようなことが書いてあったが、その考えにとっても賛同。そういう気持ちで日本語にも向き合っているようなので、ダーリンの日本語ウンチクの中には日本人が知らない事もいっぱい。
次に、「英語ができない私をせめないで」が面白かった。
ご主人が日本語ペラペラなので、一向に英語が上達しない著者が、怪しげ(?)なスクールや、米軍基地内の英会話教室、NHKラジオなど、英語上達の為に、いろいろチャレンジする体験エッセイ。
昔、海外旅行に行った時、英会話能力がもっと高ければ、もっと旅行も楽しいものになったはず!!と帰国した後、奮起して勉強したが、見事な3日坊主に終わった事がある。
この本を読んでも、英語を身につけるのに近道は無い!というのがわかるだけだけど、英語を学びたいと思っている人には、参考になるはず。
1番いいのは、海外に住んで、日常で絶対英語が必要な状況に自分を追い込む事な気がするし。ヨーロッパに旅行した時は、あまだ学生だったので、時間はあっても金は全く無い!ツアーなんかに参加できず、友人と2人バックパッカーとしていったので、頼れるのは自分の英語能力だけ!という状況だった。あの状態で1年ぐらいいれば絶対英語が上達した気がするもの(^^;)。
実際、自分の英語力が1番強まったのは、この旅行の時だった気が。いつもどういうべきか英文を頭の中で考え、必死に相手の言葉を聞き、山のような失敗をして帰国した。小さい美術館で次の部屋に入る度にチケットをチェックされるので厳しいなぁと思っていたら、順路を逆に歩いていたとか・・・。最後の部屋-本当だったら最初の部屋-の監視員さんが、教えてくれた。別の部屋の人も教えてくれたのかもしれないけど、理由が理解できたのは、この人の説明でだった(^^;)。
現地の人や他の国の旅行者と話す機会があっても、英語力の無さのせいで、ほとんどコミュニケーションが取れず残念な思いも何度もした。
帰国して「英語を頑張ろう!」と思った気持ちを思い出させてくれた本でもある。でも実際学ぶとなると・・・使う機会もないしなぁ・・と躊躇。海外サイトとか、英語がすらすら読めれば楽しいとは思うんだけ、ページごと和訳できちゃうしね(^^;)。きっと私の英語能力は上達しないままでしょう。
「イタリアで大の字」小栗左多里&トニー・ラズロ [本:コミックエッセイ]
「おんなの窓」一コマだけど、いろいろ詰まってて凄い! [本:コミックエッセイ]
「サイバラ茸6」帯にやられた~(゚_゚;) [本:コミックエッセイ]
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/30
- メディア: 単行本
- 6.5点
西原理恵子といろいろな著者との共著から、西原の漫画だけを集めた「サイバラ茸」。西原理恵子の漫画は好きなんだけど、これは当り外れがあったり、文章を一緒に読んだ方が面白い物もあったりするので、最初のだけ買ってその後は買っていなかった。
しかし帯に「アル中の元夫鴨志田穣氏との泣ける共著から・・・・感動の作品集」と書いてあったので、思わず購入。
先日、3月20日に鴨志田氏が肝臓ガンで亡くなったのを知って気になっていたし、もしかしたらそれに関する書き下ろしもあるかも・・と思ったからだ。
しかーし、最初に載っていたのは伊集院静との共著からの出典。カモちゃんの話題もあるものの違うものも多い。
あれれ?と思って帯をもう一度読み直すと
「アル中の元夫鴨志田穣氏との泣ける共著他からサイバラ漫画だけを集めた感動の作品集」
と共著の後に「他から」と小さく書いてあった(^^;)。
かなりあからさまなので引っかかる方も悪いんだけど、やられたーーーーーーーという感じ。
書き下ろしも無かったし、内容が面白い物もあったけど、内輪ネタ過ぎて、サイバラの漫画だけだと状況がよく伝わってこないというのもあり、やっぱりイマイチ。
「みんなでワイワイ☆しあわせごはん」凄い旦那さんだ・・・ [本:コミックエッセイ]
「おしりのふた」人としてこれを書けるのは凄いと思えるコミックエッセイ [本:コミックエッセイ]
「うちの3姉妹2」 松本ぷりっつ (ブログから出版された育児エッセイ漫画) [本:コミックエッセイ]
「ノンストップおヨメ道」(脱力系習い事エッセイ)「うちの3姉妹」(育児エッセイ) [本:コミックエッセイ]
ノンストップ おヨメ道―独身漫画家・柘植文のマイペース花嫁修業!!
- 作者: 柘植 文
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
「うつうつひでお日記」吾妻ひでお [本:コミックエッセイ]
- 作者: 吾妻 ひでお
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/07/10
- メディア: コミック 8点
傑作ともいえる「失踪日記」から 1年、その「失踪日記」を書いていた頃の日記(もちろん漫画で)が発行された。
帯に、「事件なし、波乱なし、仕事なし」と書いてあるように、失踪→浮浪者→ガス配管工→アル中病棟と、波乱万丈な展開を見せる「失踪日記」に比べると確かに地味。
抗欝剤を飲みつつ、月産6P程の仕事をし、図書館と本屋に行くという日々を過ごしている作者の読書量の凄さには驚いた。「とりぱん」 [本:コミックエッセイ]
「ああ息子」他、西原理恵子最近の本 [本:コミックエッセイ]
「トルコで私も考えた4」 高橋 由佳利 [本:コミックエッセイ]
- 作者: 高橋 由佳利
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/04/19
- メディア: コミック
- 7.5点
トルコ人と結婚した漫画家高橋由佳利による、コミックエッセイ。
このシリーズは好きでずっと読んでいて、忘れた頃にポロっと新刊が出る。見つけると即買ってます♪
この作品の食べ物描写はかなり好きで、いつも読みながら「食べた~い!!」と思ってしまう。4巻では、何品かのトルコ料理の作り方が詳しく書いてあって、いつか作ってみようと思ったり。
他に、息子さんの割礼の様子、トルコでのバカンスのドタバタ劇などが詳しく書いてある。割礼に関しては、詳細はほとんど知らない状態だったので、えーーー、そうなの???という感じで面白く読めた。割礼後ってしばらく大変なんだね(^^;)。
戒律が厳しいイスラム教が主流のトルコだが、他の国に比べると緩やかな感じがする。それでもイスラム教の国ならではのマナーもあり(カップルが一緒に歩いているのに出会った時、男性は相手の女性を全くいないものとして扱うなど)、興味深かった。
登場人物がみんなほのぼのとしていて、読むとトルコへの好感度アップ。しかし、前に読んだ「ドイツは苦悩する」では閉鎖的なトルコ移民達に対する脅威や不満が書かれており、この本のイメージとは天と地ほども違う。どちらが本当のトルコ人なのかと戸惑ってしまう。一つの国、民族を一つのイメージで捕らえようと思うほうが間違っているとは思うんだけど、はっきりしていた方が気持ち的にはスッキリするんだよね。
現在作者は日本に住んでいるようだけど、1巻に描かれているトルコでの生活編の方が新鮮な驚きに満ちていてお勧め。1巻が面白かったら、他の巻もどうぞ(って4巻からいきなり買う人は少ないか(^^;))。
「愛がなくても喰ってゆけます」 よしなが ふみ [本:コミックエッセイ]
思っていたより話題になっていると思われる一冊(周囲で買ってる人多いからそう思ったんだけど)。評判もいいみたいなんだけど、私は点数低めです(^^;)。
作者の仮の姿である「Yなが」を主人公にしたグルメエッセイ漫画である。登場人物はどこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか、かなり気になる。
一つの話の半分が主人公「Yなが」とその周辺の人との人間ドラマ、半分がお店紹介。
登場人物がかなり濃くみないい味を出しているので、人間ドラマ部分もかなり面白い。逆に、半分をグルメエッセイに取られてしまっていて、消化不良な感じになってしまっていて自分的には物足りないのだ。
メインになるグルメエッセイ部分の方は描写が細かく(台詞が長い)、どんな食べ物か伝わってくるんだけど、私は文章による細かい描写より、絵で「フーーうまい」「しあわせ~」(この本の帯に描いてあるような感じ)みたいなのを読んだ方が食べに行きたくなる方なので、長すぎる台詞が、長いウンチクを聞かされているようで、引いてしまった。
ということで、作品の骨子をなす人間ドラマ、グルメエッセイ両方とも何となく物足り無かったので、イマイチの評価。
でも紹介されているお店の中に、食べに行きたいなぁと思ったお店はありました。みんな遠いので、行かない可能性大だけど、機会があれば行きたい。